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<title>日本大好きじいさんの落書き帳</title>
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<title>自立国家の建設 176</title>
<description> 　◆ 目次ページに戻る一方で、タイラーから任那の舞姫のもとに叱責の意を含んだ電話が入っている。ちなみに、タイラーのいる八雲島の方は未だ早朝だが、間に玉垣島ばかりか、茫々漠々たる馬酔木（あしび）大陸まで挟む任那では既に昼を過ぎてしまっているのだ。「報告が遅いようだが。」タイラーの任務がこうである以上無論任那にも多数の触手を張り付かせて来ており、舞姫のいるホテルなどは主だった従業員の殆どがそれであり、そ
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<![CDATA[ <a href="http://unclejim.blog4.fc2.com/">　◆ 目次ページに戻る</a><br /><br />一方で、タイラーから任那の舞姫のもとに叱責の意を含んだ電話が入っている。<br /><br />ちなみに、タイラーのいる八雲島の方は未だ早朝だが、間に玉垣島ばかりか、茫々漠々たる馬酔木（あしび）大陸まで挟む任那では既に昼を過ぎてしまっているのだ。<br /><br />「報告が遅いようだが。」<br /><br />タイラーの任務がこうである以上無論任那にも多数の触手を張り付かせて来ており、舞姫のいるホテルなどは主だった従業員の殆どがそれであり、そのルートから迫水弥寿子（やすこ）の訪れを告げる報せが入り、その訪問者が去ってから三十分を超えてしまっていると言うのに、当人からの報告がない以上タイラーにしてみれば機嫌の良かろう筈が無いのである。<br /><br />「あ、いま報告しようと思ってたんです。」<br /><br />「Ｙ（わい）が帰ってから軽く三十分は経つだろうが。」<br /><br />近頃のワシントンでは、ヤスコ・サコミズのイニシャル「Ｙ」がその符丁として用いられる一方、「Ｍ」がミチコ・サコミズを指す符丁となって来ており、よほどの新人でも無い限り戦士たちでそれを知らぬ者はない筈だ。<br /><br />なお、高名な秋元姉妹で言えば、長姉の場合が女帝（Empress）若しくは「Ｅ」であり、末妹のマサが言わずと知れたアリアドネ若しくは「Ａ」である。<br /><br />「すいません・・・。」<br /><br />「それで、何の話だったんだ。」<br /><br />何せ、美貌の秘書の到来中に限って、室内の盗聴マイクも盗撮カメラも悉く機能を失ってしまうのだ。<br /><br />「・・・。」<br /><br />「おい。」<br /><br />「はい。」<br /><br />「なぜ、隠す。」<br /><br />鬼百合の心象に徒（ただ）ならぬものを感じざるを得ない。<br /><br />「・・・・・。」<br /><br />「おい。」<br /><br />この女が真の意味で決勝のゴールを決めて見せるには、世継ぎを生んで国母の地位に昇る必要があるが、その可能性は医学的に否定されてしまっているのであり、いっそそれを宣告して撃沈してやろうかと思わぬでもないのである。<br /><br />「はい。」<br /><br />「口止めされたのか。」<br /><br />相手が全て承知の上である以上、今更そんな筈はあるまい。<br /><br />「あの・・・、レディの交換に見えたのです。」<br /><br />蚊の鳴くような声だ。<br /><br />「なんだと・・・。」<br /><br />「ですから、レディの交換だったんですっ。」<br /><br />今度はまるでやけくそのような大声だったのだが、それが精子の採取マシンそのものを意味する以上、女としてのプライドを著しく傷つけるものでもあるのだろう。<br /><br />なるほど、それで口が重かったのか。<br /><br />「ほう、ニューモデルか。」<br /><br />思わず口元がほころんでしまった。<br /><br />「そんな話でした。」<br /><br />「ほほう・・・。」<br /><br />「中は見えませんけど・・・。」<br /><br />ひたすらのっぺりとしたその容器は、相変わらず蓋を開けることすら出来ないのだろう。<br /><br />「なら、良い兆候にはなるな。」<br /><br />無論、ターゲットに接触し得る兆候のことなのだが、その点、鬼百合は自信たっぷりだった筈なのだ。<br /><br />「感触は悪くなかったんです。」<br /><br />訪客の反応を指して言っている。<br /><br />「ふむ・・・。」<br /><br />「ローマ人の船の件が済み次第って感じでしたから。」<br /><br />例の鯛焼き型の巨船の一件を言うのだろうが、さしずめ周辺海域は、今日の正午には厳戒態勢に入っているに違いない。<br /><br />「まあ、信じて置こうよ。」<br /><br />「ほんとですよ。」<br /><br />「わかった、わかった。」<br /><br />「・・・。」<br /><br />「で、アリゾナとキッドの件はどうだ。」<br /><br />アリゾナとは例の上院議員であり、キッドは無論モリシゲ・タナカのことだ。<br /><br />「あれっきりですし、そのあとのことまでは分かりませんけど。」<br /><br />「あれっきり」とは紹介のこともあって一度だけ同席したことを指し、そこが任那の別のホテルだっただけに、キッドがわざわざ飛んで来てくれたことだけは確かだが、無論それなりの意図あってのことと知るべきだろう。<br /><br />「それっきり繋ぎを要請してこないってわけだな。」<br /><br />この場合の主語は無論アリゾナである。<br /><br />「はい。」<br /><br />「一度も無いんだな。」<br /><br />「一度もありません。」<br /><br />「キッドの方も何も言って来ないんだな。」<br /><br />「はい。」<br /><br />そうなると、直接連絡をとってることになるのだが、現にその上院議員が大威張りで八雲島に滞在中であり、いまいましいことに、今も多数の接遇担当者を派出させられてる最中なのである。<br /><br />「その後の経過について知ってることはないのか。」<br /><br />「秘書の方（かた）からお礼の電話があったきりですから・・・・。」<br /><br />無論、アリゾナにキッドを引き合わせてやったことに対する「お礼」だ。<br /><br />「秘書も余計なことは言わんだろうからな。」<br /><br />口が腐っても言うわけがない。<br /><br />だが彼らが、今も三の荘の秋津州ロイヤルホテルで第一級の接遇を受けてることは事実であり、しかも時折りこの一の荘の別のホテルに移動した上で、しきりに「活動」する気配まであるのだが、そのホテルが難物中の難物大和商事系列なのだ。<br /><br />折角貼り付けてある担当者たちの目も耳も届かない部屋ばかりであり、そう言う類（たぐい）の部屋でアリゾナが接触してる筈の人物こそ問題なのだが、それが一向に明らかにならないのである。<br /><br />「はい。」<br /><br />「そうか・・・。」<br /><br />「すいません。」<br /><br />「いや、それならいい。」<br /><br />これは信じてもいいだろう。<br /><br />「はい。」<br /><br />「ところで、任那ご別宅のおん方ってのは聞いてるか。」<br /><br />「え・・・。」<br /><br />「近頃日本でゴシップになったニューフェースなんだとさ。」<br /><br />「何ですか、それ・・・。」<br /><br />「だから、国王陛下の新しい愛人の話だよ。」<br /><br />「それが任那に・・・。」<br /><br />「そうだ。」<br /><br />「私のことかしら。」<br /><br />「（このバカが・・・。）あいにく日本人なんだとよ。」<br /><br />「え・・・・。」<br /><br />やはり知らなかったらしい。<br /><br />「現在、任那の大和商事で秘書をやっとるそうだ。」<br /><br />大和商事の秘書室には一課と二課があるらしいが、その二課と言うヤツに潜り込んでるアンたちの場合、専らこの八雲島にある本社勤務となっていて、魔王には二度ほど会う機会があったようだが、任那の情報にはまるっきり縁が無いと言う。<br /><br />「まあ・・・。」<br /><br />「すぐ近くのビルだろう。」<br /><br />傲然と聳え立つそのビルは、偶然とは言え、この女の部屋からも思うさま一望に出来る筈なのだ。<br /><br />「はい。」<br /><br />「そこの社主秘書室とか言うセクションにデスクを持ってるらしい。」<br /><br />「そうなんですか。」<br /><br />「名前はマナミ・ヤマカワだそうだ。」<br /><br />「マナミ・ヤマカワ・・・・。」<br /><br />「とりあえずプロフィルと絵を送らせとくから、目を通しておくがいいさ。」<br /><br />「分かりました。」<br /><br />何せ、調査の結果前夫との間に大層なトラブルまで抱えていて、年も三十だと聞いてる上に、映像で見る限りそう大した女とも思えないのである。<br /><br />「色白でグラマラスで、なかなかの脚線美だぜ。」<br /><br />ガセネタには違いあるまいが、毒百合の競争心を掻き立てる役には立つだろう。<br /><br />「・・・。」<br /><br />「プロフィルにゃ、しょっちゅう出かける店なんかも載ってる筈だが、合図するまでは動くんじゃねえぞ。」<br /><br />「合図ですか。」<br /><br />「近々にも、ある男が顔を出す筈だ。」<br /><br />「え・・・・・。」<br /><br />「ジムは知ってるな。」<br /><br />長年片腕となってくれてる男だけに、鬼百合とも何度か顔を合わせてる筈なのだ。<br /><br />「はい。」<br /><br />「そのジムを同行させるよ。」<br /><br />「分かりました。」<br /><br />「ほかに言っとくことは無いか。」<br /><br />「あのう・・・。」<br /><br />「ん・・・、なんだ。」<br /><br />「あのう・・・、国の金庫が空っぽになっちゃって大変だって聞いたんですけど。」<br /><br />「お・・・、おまえの口からそんな台詞（せりふ）を聞くとはちょっと驚きだな。」<br /><br />「あたしだってアメリカ人ですから。」<br /><br />「ほほう、それは感心なこった。」<br /><br />「もう、お札（さつ）刷るのも大変だって・・・。」<br /><br />ドルが基軸通貨の座から転落してしまった以上、以前のようにむやみやたらと増刷してしまうわけにもいかないのである。<br /><br />「確かにな・・・。」<br /><br />「そんなに大変なんでしょうか。」<br /><br />「どっちにしても、景気が良くなって、失業者がせめて今の半分ぐれえにならねえと凌げねえかも知れねえな。」<br /><br />「凌げないって・・・・、そうなるとどうなっちゃうんでしょうか。」<br /><br />「国も州政府も破産するのよ。」<br /><br />借用書を買ってくれる者がいなくなり、ドルは紙くず同然だ。<br /><br />以前ならそこまで行く前に、世界がシンジケートを形成して一も二も無く支援体制を組むところだろうが、何せ、世界の経済環境が激変してしまっており、今では我が国が破綻しても世界は充分回ってゆけるのだ。<br /><br />その上、シンジケートなどと言ってみたところで、日秋が積極的に参加してくれない限り、所詮絵に描いた餅でしかないのである。<br /><br />「やっぱり・・・。」<br /><br />「だから俺たちが頑張ってんじゃねえか。」<br /><br />「そうですよね。」<br /><br />「とにかく、いい情報を取ってワシントンの道標（みちしるべ）にするんだ。」<br /><br />ワシントンが小躍りするような道標が是非とも欲しい。<br /><br />「はい。」<br /><br />「最上の道標は、国王陛下をこっちの味方につけることさ。」<br /><br />「陛下に嫌われちゃうと・・・。」<br /><br />「うん、程度にもよるだろうが、最悪国が無くなっちゃうかも知れねえ。」<br /><br />「まあ・・・。」<br /><br />「少なくとも世界中から小バカにされるようんなって、益々まともな商売がし難くなっちゃう。」<br /><br />既に、例のスーパー三○一条など口にするのも憚られる事態だ。<br /><br />「そうなんですか。」<br /><br />「商売がうまくいかねえと税収が減って、借金ばかり増えちゃうんだ。」<br /><br />「アリゾナみたいにですか。」<br /><br />「お、よく知ってるな。」<br /><br />「知事さんから聞きましたから。」<br /><br />「あ、そうか。」<br /><br />「どうしたらいいんでしょうか。」<br /><br />ほほう、このバカが愛国心に目覚めたか。<br /><br />「とどのつまりは、我が国の味方を増やすことだろうな。」<br /><br />「・・・。」<br /><br />「陛下を味方にすりゃ他の国がぞろぞろついてくる。」<br /><br />「やっぱり・・・。」<br /><br />「逆に敵にしちゃえば、世界中が敵に回るだろうよ。」<br /><br />現今の世界情勢の本質だと言って良い。<br /><br />「・・・。」<br /><br />「分かったか、俺たちゃ国を救う仕事をしてるんだ。」<br /><br />「はい。」<br /><br />「そのつもりで頑張ってくれ。」<br /><br />「分かりました。」<br /><br />毒百合が急にいじらしく思えたことも事実であり、そう言う事なら、バックダンサーやらなにやら、また手配せざるを得まいと思ったことも確かなのである。<br /><br /><a href="http://unclejim.blog4.fc2.com/">　◆ 目次ページに戻る</a> ]]>
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<dc:subject>妄想小説 主権国家</dc:subject>
<dc:date>2009-07-08T23:50:26+09:00</dc:date>
<dc:creator>あんくるじいじ</dc:creator>
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