日本大好きじいさんの落書き帳

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自立国家の建設 001

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無論この世には、さまざまなことが起こる。

ときとして、万人が受け入れ難いほどのことでさえ起こり得るのであり、更にはそのことが、さまざまな舞台上でときに煌びやかに具象化する。

本編において用意される舞台は、主として筆者の想念の中にあり、ときとしてそれは読者の想念の中にこそ設定されるべきものだ。

したがって、例え如何ようの固有名詞が登場しようとも、必ずしもそれは、太陽系第三惑星の中にあるものとは限らない。

書き進めるにあたり、先ずは、この点を確認させていただいた上で、筆のおもむくままに述べさせていただくことを願って已まない。


序 章

さて、ときは千九百八十年の七月のことだ。

多数のメディアの伝えるところによれば、日本近海太平洋上、東経百六十二度、北緯三十五度付近の深海底に変化有りと言うが、それは、南房総勝浦辺りから東方をのぞんで、はるか茫々たる一千数百キロもの彼方なのである。

異変は、大自然の大いなる意思を以て淀むことなく進行し、この海域を中心に、四方に向かって三百数十キロにも及ぶ海嶺を急激に成長させ続けており、元来十キロメートルほどの厚みでしかなかった筈の地殻が異様なほどに厚みを増し、中でも中心付近の頭頂部に至っては、既に海面下数百メートルにまで迫っているのだと言う。

その頭頂部は成長と崩壊を繰り返し、しばらくしておうむね海面下一千メートルほどのところで沈静したとされたが、この海域は既存の海底火山帯からも大きく外れており、その深度も元来六千メートルほどもあった筈で、太平洋プレートが短期間で五千メートルも隆起したという異常さから、専門家と称する人たちの間でも、多くの論議を呼んだことも確かであった。

過去においても、明神礁ほかさまざまの新島が出現して、新たな領土領海の獲得という期待感から日本のメディアもかなりの賑わいをみせたこともあったのだが、これ等の新島もほどなく瓦解崩壊して全て海没してしまっている。

まして今回の騒動は、日本の領海は無論のこと、「漁業水域に関する暫定措置法」(昭和五十二年法律第三十一号)(施行、昭和五十二年七月一日政令第二百十一号)による「二百カイリ漁業専管水域」とも互いに重複の無い海域のことでもあり、このニュースはさほど大衆の興味をひかぬまま異常な海嶺の発達も沈静して、やがて各メディアも沈黙した。


ところが、二十数年の時の壁を隔てて、再びこの海域が俄然脚光を浴びることになるのである。

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  1. 2005/01/01(土) 09:57:42|
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