日本大好きじいさんの落書き帳

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自立国家の建設 135

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無論彼女は開放感でいっぱいだったろう。

なんと言っても異国の空なのだ。

ときにとって今暮らす一の荘は六千平方キロと、かつての茨城県に匹敵する面積を持つ任那第一の首邑であり、任那を統括すべき政庁にしても付近に堂々たる構えを見せており、今では中心部ばかりか諸方に雲をつく摩天楼が林立し、外資系企業が数多く参入してくるに至り、居住する外国人(日米欧)にしてもこれまた膨大で、昼間人口は軽く二千万を超えたとされ、諸方の繁華街など連日織るような人出で賑わい既に文字通りの大都会なのである。

とにもかくにも、山川真奈美がそこで生まれ変わったような日々を過ごし、その日々が彼女にそれまで失っていた何ものかを急速に取り戻させつつあったことだけは確かだろう。

結局それはオンナそのものだったのかもしれず、現にそれが女性特有の体調にまで微妙な影響を与え、そのことが驚くほど瑞々しいものを齎しつつあり、その身ごなしなどは、ひたすら慎ましやかなものに見えてなお、ときに濃厚な女の香りを漂わせずにはおかないのだ。

髪を解いて街を歩けば、途端に若い外国人男性から声が掛かるほどで、それは、過去の職場で同姓からしばしば嫉妬の目で見られたものと等質のものと言って良いが、ひるがえって新たに得た職場では、その同僚がみな二十歳前後の美女揃いで、それこそ自分などでは及びもつかない。

室長の立場にある一番の古株でさえ未だ二十三歳だと言い、それでさえ例に違わず素晴らしい美貌の持ち主なのであり、その点では対抗する術(すべ)など初めから無いに等しく、それこそ妬まれるどころの騒ぎでは無い。

しかも、その上司や同僚たちがこの末輩の身を不思議なほど立ててくれて、十歳近くも年下の娘たちから何かと奉られ、まるで女王さまにでもなったような気分まで味わっているくらいで、自分の中の虚飾に満ちたあれこれでさえ、今では真実のものであるかのように錯覚してしまうほどだ。

尤も、かつて真摯に学んだ経験もあり、職務遂行能力についてはいささかの自負も無いではないのだが、現に周囲からも年齢なりの信頼をかち得ている想いまであるのだ。

近頃では社主のお世話係りに専任されてしまっている雰囲気さえある上、例のゴクラクチョウの件を除けば嫌悪感など全く抱(いだ)かずに済んでおり、それどころか、むしろ若き雇用主に接することで、ときに天にも上るような気分すら味わうことさえあり、密かに自分勝手な夢想の世界に遊んでしまうほどだ。

心の中の危うい部分がしきりにたゆたってしまうのである。

そもそもエリートしか任じられないと言うこの部署に移れたのも、期間限定の雇用条件が解除されたのも全てその方の専断があったればこそと耳にしており、それを想えば心の中はなおのこと波立つばかりだ。

果たしてどの程度に評価されているのかと密かに想いを巡らせることもしばしばで、いきさつから言って、少なくとも自分をお気に召しておられることだけは確かだと確信し、それを想っただけで、心の中のさざ波が強風に煽られて大波を起こしてしまうことさえある。

現に隣室からインターフォンで呼ばれるのは殆ど自分ばかりであり、そのときなどは我にも無く胸がときめき、頬の火照りを気付かれまいかと気に病むほどで、思えばその心情は初期のうちから既に尋常で無かったことにも気付かされているのだが、若さと言い美醜と言いハンディが大き過ぎる現実があるのに、何故その自分ばかりが呼ばれるのかと、必要以上に意識してしまうのだ。

しかも、それ以外に別のハンディまである。

一言で言って、経済面においても哀しいほどに貧しかったのだ。

ことお金に関して言えば、離婚の係争中から経験した窮迫の日々を思い出すたびに、二度とそこには戻りたくないと切実に思うほどである。

アパートの家賃が滞ってしまったときなどは、それを枷に初老の家主から露骨に迫られたことさえあり、必死の想いで凌ぎはしたものの、結局その部屋も出ざるを得なくなってしまい、その当座作ってしまった六十万ほどの借財にしても未だに返済出来ずにいる。

安定した職を得たことでその経済状況がようやく落ち着きを見せ始めた今、当然返済して行かなければならないが、引っ越しその他の忙しなさに紛れて未だ先方には連絡すら取っていない状況で、その心中からは悲痛な呟きまで洩れて来る。

自分には、経済的な苦境から逃れたいとする欲求が小さくないのである。

むしろ、強烈と言って良いほどだ。

とにかく、おカネの無い暮らしはとんでもない災厄を呼び寄せてしまうことを体験した今、そのことには一種の恐怖感さえ抱いており、お金の大切さが一段と骨身に沁みる毎日なのに、それに引き比べてあの方は目も眩むほどの大富豪だと言うではないか。

その富はあの有名な荘園に無尽蔵だと言う人までいるくらいで、心に響くその煌めきが既に途方も無いほどに膨らんでしまっているほどなのだが、かと言って憧れの大富豪がおいでになる機会はさほど多くは無く、直接お茶などのお世話をさせていただいたのも未だ数えるほどでしかないのである。

だが、暮夜密かに見る夢にはその方ばかりが登場するまでになってしまっており、その想いは募るばかりだが無論どうなるものでもない。

自然、悶々たる夜は増えるばかりで、これが若い頃だったら思わぬミスを誘引してしまったろうが、積み重ねた年の功は流石に無駄では無かったとは思う。

ただ、この職場には一種不思議なところがあり、若く美しい同僚たちがこの私の服装やアクセサリーにいろいろとアドバイスをくれて、ときには口紅やマニュキュアの色にまで何くれとなく世話を焼きたがるのだ。

とにかく、もっとシックにもっと艶めかしくと口を揃えて言い募り、それがあの方のお好みに沿ったものであるかのようにしきりに仄めかし、パンプスなどもかつて履いたことの無いようなデザインのものばかり勧めて来る。

ヒールなど細く高いものばかりで、のっぽの自分が益々目立ってしまうのだが、あの方の並外れた長身を意識してからと言うものは、それすらも嫌ではない心境になってしまっており、そんなところなどはまるで高校時代にでも戻ってしまったような感覚まである。

その高校時代にもいろんなバイトを経験したけど、こんな不思議な職場など一つとしてなかった。

とにかく、職場の全員が口を揃えて世話を焼いてくれるのだ。

中でも久保室長なんかは余ほど裕福なお育ちではあるのだろうが、下着や靴などを立て続けにプレゼントしてくれるほどで、その靴のサイズがいちいちぴったりだったことも不思議だったけど、それがいちいち美麗なパッケージにくるまれたまま手渡されるものだから、近頃ではその真の贈り主の存在まで夢想してしまう。

年下の同性からこんな高価なプレゼントを度々もらうなんて、それこそ噂に聞く宝塚の話じゃあるまいし、普通なら絶対にあり得ないことであり、どう考えても不自然なのだ。

この私をまるで大スターででもあるかのように奉るばかりで、恩に着せるようなところなど気振りにさえ見せないのである。

室長に関してなどは当初特殊な性的嗜好を疑ったこともあったが、今以てそんな気振りは見られず、プレゼントを受けてもらえて反って感謝しているように見えてしまうほどで、結局、影の贈り主の実在性を一層胸の中で膨らませつつ、その好意についつい甘えてしまうのだ。

自室に帰って包みを開けて見ると、とても手の届かないような高級品ばかりで、しかも下着などは色彩と言いデザインと言い、普通の勤めの女性なら余程のことでも無い限り身に着けないようなものが多く、見るだけで頬が赤らんでしまうものまであり、とてもこんなものはと思いつつ、やがて密かに身に着けて姿見の中を覗いている自分がいる。

露出度の高いパーティドレスに合わせたデザインとか、わざわざ乳房や局所そのものを露出させるような代物まであるけど、影の贈り主のことを想えば、その方がそれを望んでらっしゃることになってしまうのである。

そのことに対する想いは強まるばかりで、そんなにお望みなら、一言仰って下さればいいのにと思ってしまうのも一度や二度のことでは無いのだから、結局、人に知られない保障さえあれば、お見せしたい気持ちで一杯なのだ。

姿見に映る自分の下着姿にうっとりしてしまうことさえあって、以前とは別人になったような錯覚まで覚えるほどに若返り、これなら私だってと思わずにはいられないほどなのだが、改めて眺めていると、かつての自分には大きな肉体的コンプレックスがあったことを想わずにはおれないが、それはあくまで、かつてのことであって今では全く解消してしまっている。

解消したどころか、それが利点であるかのような気分さえ味わっているほどなのだが、それもこれも偶然の神さまが与えてくれた貴重なプレゼントなのだ。

何しろ、鏡に映る自分の姿には非常な特徴がある。

百七十センチを優に超える長身と共に、我ながら惚れ惚れするほどメリハリの効いた肉体があり、足だけならモデルでも務まりそうな脚線美がある。

だが、あまりに白過ぎる肌色が一層際立たせてしまうものがその下半身に居座ってしまっているのだ。

漆黒の剛毛が凄まじいばかりの勢いを見せながら一帯を占拠していて、まるで紅蓮の炎が盛んにほむら立っているような形に見えるのだ。

殊に今着けている下着がその殆どの部分が紐ばかりで占められていて、極端に小さな三角の布地が危うく局所を覆っているに過ぎず、全く紐だけで繋がっている後ろ側からなどは、ややもすれば最も恥ずかしい箇所まで見えてしまいかねないデザインなのである。

そのためもあって、鏡に映る下半身には漆黒の炎が凄まじいばかりに燃え上がってしまっており、一昔前の自分なら思わず目を背けてしまっていただろうし、当然そのケアにも人一倍気を使っていたのだが、この数年間はさまざまに心労を抱え、経済的にも絶えず苦境に立たされていて、正直言ってそれどころではなかったのだ。

それが幸運にもこの部署に移り、精神的なゆとりも辛うじて持てるまでになり、いよいよそのケアの必要性を痛感し始めていた矢先思いもよらない情報を得てしまった。

こっちがトイレの個室に入っていたときに、たまたま知らずに入って来て、鏡の前にいるらしい同僚達の何気ない会話を聞いてしまったのだ。

彼女たちは当然二人だけの会話をしていた筈で、しかも問題の語り手は、かつて国王に近侍していたあの三人の侍女の一人と遠くない親族だと聞いており、全てのソースはそこにあることを言外に滲ませながら語っている。

しかも、そのさりげない噂話が自分のコンプレックスにも絡んでいて、否応無く耳を欹(そばだ)ててしまっていたのだが、聞けば、なんと、自分にとっては長年の悩みであり続ける問題の身体的特徴を、あの方はお嫌いになるどころか反ってお好みでさえあると言う。

一瞬耳を疑ったが、その話し手は聞き手の疑義に応えて肝心の部分を繰り返し語っており、その子の日頃の堅実な仕事振りを見るに付け、特別のソースの存在とも相俟ってその信憑性も確実だと感じ、近々にも行おうと思っていた作業を思いとどまった上に、一種微妙な悦びまで味わっている自分がいたのだ。

何しろ、今姿見に写る我が身には、危うささえ感じさせるほど細いウェストがあり、その下方には雪白の肌の上を我が物顔にのたうつ壮大な漆黒のほむらがある。

そのコントラストの強烈さは、娘時代の自分が常に辟易(へきえき)していたほどのものなのだ。

更に、危険なデザインの下着が毒々しいまでに濃い色彩を見せる真紅であり、真っ赤な細紐が純白の両の腰骨に危うくしがみついているだけで、しかもその最下端に見える布地などは、テレフォンカードを対角線に沿って二つ折りにしたときに出来る三角形より更に小さく、既にまったく実用性を失ってしまっている。

だが、胸の中のもう一人の自分がひそひそと囁き掛けて已まない。

「そうよ、それがあんたのゼット旗なのよ。」

そのゼット旗が今懸命に役目を果たそうとしているヒップたるや、幅と言い厚みと言い申し分の無いものを具え、細過ぎるウェストラインと相俟って、腰のくびれを一層強調してくれており、その見事さに我ながら陶然としてしまうほどなのだ。

この危なっかしいゼット旗にしても無論室長からのプレゼントで、当初退廃的な感じを受けたガーターやそれに見合ったシルクのストッキングなどとともに、大量にセットで頂戴してしまっており、益々影の贈り主の存在を意識せざるを得ない。

この久保と言う女性がこの部署のれっきとした責任者であるだけに、オーナー経営者の意向を受けて動くのはごく自然のことだろうし、その部下たちにしても当然それに倣っている筈だ。

しかも、この私が一層あの方に近づけるよう懸命に心を配ってくれている気配まであり、そのおだてにも乗せられて化粧ばかりか下着にも一段と気を使うまでになってきており、例のゼット旗などは小型のピルケースに収めてバッグに常備しているほどで、その点自分も成長したものだと思う。

この危なっかしい下着を最初に貰ったときなんか、自室でそれを広げて真っ赤になってたくらいなのに、今では誇らしさすら感じながらその数種類をバッグに入れて持ち歩いているのである。

一事が万事で、今盛んに買い揃えつつある洋服にしてもそうだ。

以前なら、セクハラを避ける意味で、胸の膨らみや腰のくびれを極力覆い隠すようなデザインばかり選んでたくせに、その点でもまったくさま変わりしてしまっており、逆にそれを強調するようなものばかり選んでしまっていて、一言で言って、セクハラを受ける機会をわざわざ自分から求めているようなものだけど、かと言って以前の安物の衣服になど今さら袖を通す気にはなれず、備え付けのクローゼットでは手狭になっちゃいそうな勢いだ。

勿論、全て定額リボ払いだから月々の支払額だけは変わらないけど、その債務残高は結構なものになりつつあり、気がつけば、それが契約上の上限額を超えてしまっているのに、この部署に来てから作ったカードにストップが掛かる気配が無い。

内心次に来るものを想って怯えているこの頃なのだが、そうは言っても、せめてもう少しは揃えて置きたいのである。

一つには、安定的な職を得て多少の見通しが立ったことによる開放感も無いことは無いけど、何よりも元々ろくなものを持っていなかったせいなのだ。

婚家で新調した和洋両方のフォーマルやそれに準ずるようなものも、折角気に入っていたのに、謂れの無い嫉妬に狂ったあの男がずたずたに鋏を入れてしまったし、目ぼしい下着ばかりか靴やバッグまで似たような運命で、あの悪魔の館のような婚家を出るときには、堪(こら)えていた怒りが爆発して、あの男の眼前で全てのアクセサリーをゴミ箱に叩き込んでやったくらいで、それこそ文字通りの身一つだったからだ。

だが、いざと言う場合に備えてせめて最低限のフォーマルをと思いつつ、現実にせっせと買い揃えているのは若い子達が盛んに勧めて来るようなものばかりで、我ながらその浅ましさには密かに恥じるところもあり、そう思って一旦現実に立ち帰ると、さまざまな事実に否応無く突き当たってしまう。

自分には離婚歴もあって、まして三つも年上なのである。

しかも、日本の業者からのものばかりか、この地のものだけでも既に年収に迫るほどの債務を負ってしまっており、そこから押し寄せてくる圧力にときに身震いし、やがて何もかも失うことになるのではと思うのも一度や二度のことでは無い。

だが、室長のプレゼント攻勢も相変わらずで、今ではかなりのアクセサリーまでいただいてしまっている上、みんなであたしの背中を押してくれてる気配も続いていて、それもこれも、全部あの方の意を汲んで動いてる筈だと意識してしまう。

それを意識すればするほど、胸の中の何かが騒いでしまうのだ。

そんな大それた望みを持っても果たされるわけはないのにと思いつつ、懸命に慎み深い女を演じてはいるが、男らしい笑顔に接する機会が重なるたびに、そのご到着をひたすら待ち焦がれている自分に気付かされ、自席で茫然としてしまうことさえ少なくない。

もうじき三十の大台に乗ってしまうような女が、シンデレラの資格など持ってる筈が無いのである。

だが、意地悪く夢の中には白馬に跨ったあの方ばかりが登場して来るのだ。

胸の中を吹き荒れるさまざまの想いが高じて、近頃では我ながら恥ずかしい行為にまで手を染めてしまっている。

同僚たちの援護の目をいいことにたびたび無人の社主室に入り込み、その反対側のスペースにも掃除に名を借りてしきりに侵入を繰り返しているのだ。

そのスペースは社主室に隣接していながら、構造的にもそれだけで一個の別世界を形成しており、同僚たちの口を借りれば、「任那御別宅」などと呼ばれている通りオーナーの個人的な休憩所なのである。

全て土足のままで行き来出来る床を持ち、専用のシャワールームやトイレがあり、しかも簡易型のキッチンを具えた休憩室まで備わっていて、それはそれで当然清掃の必要はあるのだが、自分の恥ずべき行為はその休憩室で為されてしまうのだ。

実は、五坪ほどのフロアを持つその休憩室には、小ぢんまりしたベッドやデスクとともに一際重厚な造りの衣装ダンスが置いてあり、重く大きなその家具の観音開きには、長さ八十センチはありそうな取っ手が少しの間隔をおいて二本長々と縦に伸びているが、そこには頑丈な閂錠が具わっていてそのままでは押しても引いてもびくともしない。

閂を開けてから重い扉を開くと、あの方の装束一式が何通りか収納されているほか、その扉を閉じたまま引き出せる最下段の引き出しには下着や靴下なども数多く置いてあり、中でもあの方の下着は、古風で独特であることで夙に有名なのだが、自分のお目当ては実にそれなのだ。

胸の中の渇きに耐えかねて、ついそれを手にしてしまうのだが、現にそれだけで胸の中が激しく波立ち、震えるほどの喜びに浸ることが出来てしまう。

近頃では休憩室の内側から鍵まで掛けて、手の中のひたすら芳(かぐ)しいものにしきりに頬擦りし、果ては下半身に擦り付けながら陶然としている自分まで発見して茫然としてしまうことが多い。

悪い癖がついてからと言うものは、その行為にとって都合の良い下着ばかり身に着けるようになってきていて、中でもストッキングなどは、サスペンダータイプかガータータイプのものばかりであり、しかもそのときに思い描くのは、影の贈り主のたくましいお姿ばかりで、それが、この私を忘我の境へとひたすらいざなってくれるのだ。

衣装ダンスの前に仁王立ちになってその取っ手を砕けよとばかりに握り締め、大切なものを持ったもう一方の手を一際淫らに活動させ、狂おしいまでに腰を震わせながら恍惚としているときが増えてしまった。

影の贈り主のことを思えば思うほど、恥ずかしい行為は激しくなる一方で、もう自分は餓鬼道に堕ちて、けだものになってしまったと思いつつ、本能が求めて来るものに抗うことが出来ない。

亡き母の哀しげな視線を感じ、胸の中で「お母さん許して。」と叫びながら、恐ろしい餓鬼道に一層深く堕ちて行く自分がいて、万一こんなところを人に見られでもしたら生きていられないと思いつつも、胸の中の熱い情念が妖しく燃え上がる一方で、どうしてもそれをやめられそうに無いのである。

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  1. 2008/06/23(月) 15:42:57|
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