日本大好きじいさんの落書き帳

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

自立国家の建設 145

 ◆ 目次ページに戻る

とにかく、この私に少しでも近しい姿勢を採れば只では済まさないと露骨に宣言しているようなものなのだから、誰にしてもそこから受ける圧力は容易なものでは無いのだろう。

現に叔父さまのところへも色んなことを言ってくる人がいるらしくて、中には御為(おため)ごかしに、ここへの仕送りは止めた方が身のためだと言う人までいると言う。

当然、誰の差し金かは判りきった話だから、叔父さまは「領主である実父に領内の産物を届けて何が悪い。」と言って突っぱねたって聞いてるけど、その辺のところから見ても、敵はこっちの糧道を断つ作戦で来ていることは確かだし、その折りも折り届いた貴重な仕送りなのである。

先乗りの者からの報せを受けて、一同揃って出迎えに立ったのも、その到着をみんな心底から待っていたからなのだ。

荷駄の行列を宰領して来たのは今度もパルテニオス・ステファノプロスで、出迎えに出た私の姿を見るや、真っ先に駆け寄ってきて臣礼をとってくれており、その顔は変わらぬ忠誠心で溢れている。

次いで、直接の主人であるじいの前に進み改めて荷駄の内容を報告しているが、そもそも彼は長らくカラヤニス家の筆頭家宰を務めて来ている上、その長女ネオマは今では叔父さまの奥さまでもあるのだ。

詰まりネオマは家宰の娘から城主夫人になったわけだけど、それも叔父さまの方から熱烈に求愛なさった末の結婚だったから、長男のニコメデスが四歳になった今でも夫婦仲は円満そのものだし、城主の岳父となった形のパルテニオス・ステファノプロスは、家宰とは言いながら今は一族も同然の扱いを受けていると言う。

それに、未だ二十四歳のネオマは、その妹たちと並んでステファノプロス家の美人三姉妹としてかなり有名だったし、あのヘラクレイオスの求婚を蹴って叔父さまと結婚したと言ういきさつもあるから、あの男がとても口惜しがって、求婚したのではなくて、単に妾(しょう)として召し出そうとしただけだったって言ってまわったらしいけど、今さら何を言おうと振られたことに変わりは無いでしょうに。

その上、最近になってネオマの妹たちを二人共差し出せと言って来てるらしいし、その舌の根も乾かぬ内に、今度はこの私にまでしつこく求婚して来るのだから、もう呆れてものも言えやしない。

尤も、ネオマの妹たちは、今では二人共お城に上がってマリレナのお側付きを勤めてる筈だから、あの男がいくら乱暴者でももうおいそれとは手は出せないでしょう。

実はじいには、アルセニオス叔父さまの上に二人も息子があったのだけど、両方ともお父さまのお供で例の遠征に出たっきりだし、マリレナはその長男アダマンティスの一人娘なのだから、じいにとっては初孫のことでもあるしきっと一番可愛いに違いない。

世が世であればマリレナの父のアダマンティスが跡取りだったのに、それが遠征軍と一緒に行方不明のままで、その上産みの母も亡くしちゃってるマリレナは、事実上親無しっ子になっちゃったも同じことだから、その不憫さから来る愛おしさもひとしおの筈だ。

マリレナは私にとっては三つ上の従姉妹に当たり、この私と良く似た星の下に生まれて来たこともあって、互いに気心も知れてる上に、小さい頃なんか王宮の中庭でしょっちゅう遊んでもらってたくらいなのである。

一方のネオマの妹たちとはじいのお城で二度ほど会ったきりだけど、二人共マリレナと同じくらい綺麗な人たちで、確か、上のデイアネイラが十九で下のオルティアがマリレナと同じ十八の筈だから、年恰好から言ってもお姉さまの良い話し相手になってくれてるに違いない。

でも、ネオマの妹たちにしてみれば頭ごなしに差し出せと言われちゃってる手前、相手が相手だけに内心穏やかじゃないだろうし、カラヤニス家としても相手の不遜な物言いを耐え難い侮辱と受け取っており、そのことだけでも新たな諍いのタネになってしまっているのだ。

中でもウェルギリウス家の件が際立って大きいとは思うけど、当然、諍いのタネはそれだけに限らない。

第一、当時十二歳の私が王宮を出ることになったきっかけにしても、何度か毒殺されそうになったからなのだし、必死になってそれを阻止してくれたのはじいとネリッサなのである。

運ばれてくる食事に実際に毒が入っていたことは、水槽のお魚が何度も証明してくれたのだから全部本当のことなのだ。

じいやネリッサは、スフランツェス親子にとって王家の血筋としての利用価値はまだまだ貴重な筈だから、暗殺を企てた者は絶対ほかにいると言うし、そうなると犯人は只一人の人物しか思い浮かばない。

口に出すのも恐ろしいことだけど、そのヒトは少なくとも内廷(ないてい:王家の私的生活空間)では最大の権力者でもあることだし、その人脈は内廷の隅々にまで張り巡らされていて、現に当時私の側にいた侍女たちの間にも不自然な動きをするものが少なくなかったくらいだ。

ネリッサから聞いてるところでは、その者たちは全部そのヒトの息が掛かっていて、少なくともこちら側の動きは全部筒抜けだったと言うし、結局、そのまま王宮にいたのではいつかは命を失うことになるから、総主教さまの宮殿に連絡を取ってイオハンネス十八世さまのお導きを得ようとしたのだけれど、こちらから出した使者ばかりか総主教さまご自身までが行方不明になってしまわれ、その後相互の連絡は全く途絶えてしまったと聞いている。

その当時全ての出入り口はスフランツェスの兵がひしひしと固めていて、総主教さまの宮殿どころか修道院にさえ足を踏み入れることは許されず、それで今の場所に落ち着かざるを得なかったのだ。

現在のアヤ・ソフィア大聖堂には一応全地総主教庁があることになってはいるのだけれど、代行の方はおられても、肝心の総主教さまはそこにはおわさず、じいなどは個人的にもおさな馴染みのことでもあり、お行方を必死に捜させた筈だけど、スフランツェスの壁は厚く今以て手掛かり一つ掴めないでいるのである。

ウェルギリウス家のお取り潰し騒動にしたってあまりに突然過ぎて、カラヤニス側が知ったときは全て後の祭りだったらしい。

そのため、両家が手を携えて挙兵する最後の機会をみすみす逃してしまったと、ネリッサが口惜しそうに言ってるのを聞いて、その後こっそりじいに尋ねたら「あのときなら、未だ両家の旗の下へ馳せ参ずる者もあっただろうが、今となっては応ずる者は皆無だろう。」と言うのだ。

今の情勢でカラヤニス家が単独で挙兵しても、反逆の汚名を着せられた挙句、無惨に殲滅されるだけだと言うのである。

結局、熾烈な権力闘争の過程で多くの人命が失われてしまったことは事実だし、一日も早く無法の行われない世の中になって欲しいとは思うものの、見渡せばあの親子が益々のさばりかえるばかりだ。

父親のアレクシオスが執政の地位だけでは飽き足らず、近いうちにも帝位に昇り、一人息子のヘラクレイオスは皇太子だと言って回る人が増えてるらしいし、現に昨日来た求婚の使者なんかも、しきりにそのことを匂わせていたくらいだから、満更単なる噂ばかりとも言い切れないのだ。

尤も、それで無事に世が治まって民が幸せになるんだったら、それはそれで構わないとは思うけど、あの親子のこれまでを見る限りとてもそうは思えないし、実際アレクシオスが帝位につけば、私の結婚話一つ採っても勅命を以て強いられてしまうに違いない。

ここは取り壊されて私の居場所が無くなっちゃうかも知れないし、そうなったらそうなったで、じいの領地で心静かに農耕の日々を過ごすのが夢だけど、肝心のその領地自体がどうなるか判らないと言う人までいるらしい。

現に近頃では、トニアたちが歯軋りしながら口惜しがってるところばかり見掛けるようになって来ているし、その点よほどのことが起き始めているのかも知れない。

詳しい事情は話してはもらえないけど、トニアの口振りで行くと、ネリッサなんかは夜になると時々泣いてることまであるらしい。

ネリッサの長女セレナはしっかり者で聞こえた二十三歳で、今ではネオマの女官長を務めてるくらいだから、ネリッサのところには城内からもよほどの情報が入るのだろうが、あの野獣のような男がネオマに振られた腹いせに、今度はその妹たちを両方差し出せと言って来てるのがよほど口惜しいに違いない。

とにかく、トニアとアウラの会話を聞いてると、あの親子は元々とんでもない横紙破りで、しかも今回のことでは意地になっちゃってる筈だから、いざとなったら何を仕出かすか知れたものではないとまで言うのである。

殊に私との件ではパレオロゴス家の血筋を強く意識するあまり、何が何でもと言うところが露骨に見えてるから、絶対に諦めたりはしない筈だと聞いており、そう言う話だと、あの獣(けだもの)が今日にも押しかけて来るかもしれないし、何度言われたってこっちの返事は決まってるんだから、そうなると結局は実力行使と言うことになっちゃうんだろう。

もうそのときは、洞穴に入って心静かに最期のときを迎える覚悟ではいるけれど、場合によってはその暇さえ無いかも知れないなどと思いつつ、重い気持ちを抱いて落ち葉を踏んで歩いている。

朝露を含んでしっとりとした落ち葉が一段とつま先に重いけど、それはまるでこの私の涙のような気がして来て、ひたすら暗澹たる思いなのだ。

このわたくしがパレオロゴス家の系譜を正しくひいてしまってることが、諍いのタネの一つになっちゃってるみたいだけど、出来るものならそんなものきれいさっぱり捨ててしまいたいと思う。

一人の女として、そしてじいの孫娘として平和に暮らして行ければ、それだけで充分と言う思いが強いのだけれど、かと言って幼い頃から守って来たこの胸の誇りまで失いたくはないのである。

でも、その誇りが荒々しい暴力で踏みにじられてしまうかも知れないし、しかもそれが今日明日のことかも知れないのだ。

そのときは、じいもほかの者たちも到底無事では済まないだろうし、縄を掛けられあのケダモノの足元に引き据えられている自分の姿を思い浮かべたとき、周囲の木立の間を大きく風が吹き渡りしきりにざわめいている。

昨日はステファノプロスが何人か護衛の兵を置いて行くって言ってたけど、結局敵に口実を与えてしまうだろうと言うじいの意見で取り止めになったらしい。

確かに、そうなれば大勢の兵を擁してここへ立て篭もってるように見えなくも無いのだから、反乱軍の汚名を着せることが出来て敵は大喜びだろう。

ステファノプロスはせめてカラヤニス城に全員引き上げるべきだと言うのだが、今となっては敵は実力で阻止するだろうし、そうなればじいが汚名を着せられることに変わりは無いのである。

考えれば考えるほど四面楚歌の状況に陥ってしまっていることになるのだ。

やがて洞穴の直ぐ前まで来ると、いつも通りじいがつと前に出て灯りを灯してくれたから、中に入って清々しい冷気を浴びながら進み、程なくその部屋に入ったのだけれど、一歩踏み入れた途端不思議な違和感を覚えてしまった。

上手く言えないけど、いつもとは何かが違うのである。

じいの灯りは近頃益々弱々しくなっちゃってるけど蝋燭よりは未だましだし、今も懸命に前を照らしてくれてるから、か細い灯りの輪に浮かび上がるヤサウェだっていつも通りに見えてるし、改めて見渡して見ても変わったところなど何一つ見当たらないのだ。

それなのに、相変わらず何処かが違って見えていて、ネリッサが差し出す供物を手に茫然とその場に立ち尽くしてしまっていた。

目の前の老人に恐れを感じてるわけじゃ無いし、それどころか胸の中に何かとても大きなものが膨れ上がって来ていて、それが自分の身に起きてるあれこれから来る期待感だってことも、ちゃんと自覚出来ているのである。

現に以前は日々の暮らしにここまでの切迫感は感じないで済んでいたのだし、これほど切実な期待感など持ったためしは無いのだから、考えれば考えるほど身勝手なおんなだと思わないではないけれど、伝説のオヤカタサマは困ったときほどお救い下さる方だと伺っているし、しかも近頃は頻繁に夢に出て来て下さるのだ。

そして、その一の郎党こそ目の前のヤサウェなんだし、いろんな言い伝えに思い合わせながら只一つのことを頭の片隅で思い描いている内に、やがて、徐々に目が慣れてきたのだろう、ヤサウェの背後の薄暗がりになにか黒々としたものがぼんやりと見えて来た。

四角い寝棺のようにも見えて、相当大柄な人間でも楽に入れそうな大きさだけど、そんなものこれまで只の一度も見掛けたことが無いのだし、昨日までは絶対に無かった筈なのだ。

でも、現実に目の前にある以上、運び込んだ方がおいでになるのである。

ヤサウェが動かないままだとすると、それはもうお一人しかいらっしゃらないでは無いか。

胸の中はとうに大騒ぎしてしまっていて、あれを思いこれを思いしながらなおも見詰めていると、正面からふいに吐息を感じたような気がしたのである。

勿論自分のものでは無いし、じいも侍女たちも、私の様子からようやく異変を察知したらしく息を詰め身じろぎ一つしていないのだ。

息詰まるような空気の中でもう一度耳を澄ますと、今度は微かな衣擦れの音が聞こえたような気がしたけど、それが、どう考えても薄暗い正面からとしか思えない。

問題の箱の中からかも知れないと思いつつ、必死に目を凝らして見詰めていると、目の前の老人の胸が僅かに膨らんだように思え、その瞬間、伝説のヤサウェがその目をかっと見開いた。

その目が明々(あかあか)と燃えているようにも思えて、一瞬あっと身を引いてしまったけど、やがて私の顔をしげしげとご覧になっておられることに気付かされ、我知らずその場に跪いてしまっていた。

片手には供物がある。

恐る恐る顔を上げながら、両手で捧げると重々しい声が降って来た。

「汝の餉給(げきゅう:食糧支給)は深く嘉(よみ)するところである。」

幾分しわがれ気味のその声は紛れも無くヤサウェの口から出たものであり、もう疑う余地は無かった。

伝説のヤサウェが、確かに今蘇って下さったのだ。

じいもよほど驚いたものと見えて迂闊(うかつ)にも灯りを取り落としてしまったらしく、かなり大きな音を立てながら転がって行ってしまい、あらぬ方向の壁の下側が頼りなげに照らされてはいるものの、部屋の殆どが暗闇と化し、眼前のヤサウェのお姿はすっかり闇に溶け込んでしまっていたのである。

じいが慌てて灯りを拾おうと僅かに身を動かした気配だが、そのとき又しても異変は起こった。

頭上で小さな灯りがぽつりぽつりと灯ったかと思うと、一呼吸のあとにはみるみるその数を増し始め、しかもそのひとつひとつが徐々に光量を増しながら、やがて部屋中を光で満たして行く。

眩しい目で見回すと、どうやら天井や壁際付近に無数の光源が出現したらしく、まるで真昼のような明るさだ。

この不思議には大きなざわめきが沸き起こって当然だったろう。

今や全員が跪いてしまっており、私自身が身の内に言い知れぬ喜びを覚えてしまっているほどで、ヤサウェの視線に親しみを感じこそすれ、恐れなど全く感じてはいなかったと言って良い。

そのためもあってか、我ながら自然な言葉が口をついて出た。

「あの・・・、何分行き届きませぬが、これからも精一杯努めさせていただきとう存じます。」

「うむ、殊勝(しゅしょう)である。」

お褒めいただいたことになる。

洞穴の入り口付近を固めていた護衛たちも、異変に気付いて慌てて駆け込んで来たものの、何が起きたのか判らぬままに立ち尽くしていたが、やがて他に倣って二人ともに跪いて祈りを捧げてくれている。

「こののちも、なんなりとお申し付け下さりますよう。」

「うむ、よくぞ申した。オヤカタサマもそなたの心根を嘉され、これを差しくだされるとの仰せである。」

ヤサウェの腕がゆるゆると動き、背後から次々と取り出されて来るのは、かなり大きめの皮袋で、その中身は握りこぶしの三倍ほどもありそうだ。

しかも、それがずしりずしりと載せられて行くたびに、頑丈な供物台を大きくきしませてしまっており、その中身はよほど重いのに違いない。

自然供物台の上には乗り切らず床にまでずらりと置かれることになり、やがてそれが五十にも及んでやっとヤサウェの手が止まった。

「オヤカタサマからの下されものである。ありがたくお受けするがよかろう。」

優しいお声ではあったが、この予想外の展開にはただただ畏れかしこみ胸が震えるばかりで、容易に手が出ないでいると再び声が降って来た。

「遠慮無う開けてみるがよい。」

「は、はい、それでは失礼仕りまして・・・。」

仰せに従い、にじり寄って皮袋の口をくつろげ中を覗いて見て驚いた。

この国には、かつてオヤカタサマがお伝え下された大豆(だいず)と言うものがあるけれど、なんとそれは、一粒一粒がその半分ほどの大きさの光り輝く黄金だったのである。

続いてじいもにじり寄ってきて、ほかの袋も同様であることを確かめるや否や、目を輝かせながら振り向き、「これだけあれば、姫さまのご一生は最早ご安泰と申せましょう。」とさも嬉しげに呟いている。

それと言うのも、領地を失ってしまえば仕送りどころではなくなってしまうと言う懸念があるからだろうし、まるで平ぐものようになって礼を述べるじいに倣って私も恭しく言上した。

「まことにありがとうは存じますが、今のわたくしは何のお礼も出来かねる身の上でございます。」

「ふむ、オヤカタサマの寝台にしてもそなたの心づくしであろうが。その労をねぎらわれてのことなのじゃから、そなたがそこまで心を労するようなことではあるまい。」

「お言葉ではございますが、これほどまでのものを頂戴いたしましては、かえって心苦しゅう存じます。」

何しろ、普通の庶民の家だったら、この皮袋一つでその数十年を賄ってあまりあるほどなのだ。

「お申し付けである。辞退はまかり成らぬ。」

幾分厳しい語調のしわがれ声であった。

「それでは仰せに従いご厚志ありがたく頂戴仕りますが、ご入り用の節は、いつにてもお申し付けくだされますよう。」

「これ、心得違いを致すでない。そのような無用の慮りは、オヤカタサマに対し奉りかえって非礼にあたるものと心得よ。」

またしても、お叱りを頂戴してしまったのだ。

「あっ、これは心無いことを申し上げてしまいました。この通りにございます。」

「了見してくれさえすればそれで良い。」

「あの、今後ともなんなりと御用を仰せ付け下さりますよう。」

お相手は、オヤカタサマの一の郎党ヤサウェなのだ。

「されば、申し聞かせることがある。」

「はい、なんなりとお申し聞け下さりませ。」

「ほかのことでは無い。実はこの船はほど無く滅んでしまう運命(さだめ)を負っておるのじゃ。」

「そりゃ、まことのことにござりましょうか。」

一瞬、茫然としてしまったが、それは他のものとて皆同じことなのだろう、その場が一斉に静まり返ってしまった。

 ◆ 目次ページに戻る
スポンサーサイト


  1. 2008/09/03(水) 16:02:26|
  2. 妄想小説 主権国家|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
<<自立国家の建設 144 | ホーム | 自立国家の建設 146>>

コメント

お久し振りです‥

じいじさん、~~~ヾ(^∇^)おはよー♪
ホムの方でお顔が見えないので、こちらまでおっかけて来ましたよん(^^)v
お元気そうで何よりです
エッ!あんたなんか知らん!!!なんて言わないで下さいね~

  1. 2008/09/05(金) 09:45:06 |
  2. URL |
  3. mitu #-
  4. [ 編集]

^_^

>mitu~~~~~

おひさ~~~~~。

おかげで、なんとか生きてるぜ~~~~。 ^^
  1. 2008/09/05(金) 10:01:46 |
  2. URL |
  3. じいじ #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://unclejim.blog4.fc2.com/tb.php/449-62d50b88
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。