日本大好きじいさんの落書き帳

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自立国家の建設 146

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「うむ、その証(あかし)が歴然としているとの御諚(ごじょう)であった。」

ヤサウェの声が一段と重々しく響いた。

「まあ、オヤカタサマの・・・。」

そのことをオヤカタサマが仰ったと言うのである。

「わしも、伺ったばかりじゃ。」

「それでは、あの、あの・・・、オヤカタサマが・・・。」

「うむ、近頃は幾たびもお出向き下されて、ありがたきことに直接お下知を頂戴致しておる。」

「あの・・・、幾たびも、でございまするか。」

「つい先ほどもおいでなされたばかりじゃが、近々にもここは昼の無い世界となり、やがて天地の全てが崩れさってしまうとの仰せであった。」

「それでは・・・。」

「うむ、そのままにしておれば汝らは悉く命を失うことになるであろう。」

「まあ・・・。」

「この船も所詮機械じゃ。」

「はい。」

「機械の寿命など、お造りになられたオヤカタサマが一番ご承知だと思い知るがよい。」

「それは仰せの通りかと存じます。」

ひそひそと囁かれて来たことではあるけれど、それでもまさか現実のものになるとは思っていなかったのである。

でも、一族の危機にあたって伝説のオヤカタサマが偽りを仰せられたことは只の一度も無かった筈なのだから、今度の件だってきっとまことのことに違いないのだ。

「機械の寿命が尽き果てることは自然の理(ことわり)じゃ。」

「・・・。」

「この世界の大地にしても、もともとオヤカタサマがご領地から運び込まれたものじゃから、それなりに思い入れもおありじゃろう。」

「はい。」

「中でもこの磐座(いわくら)一帯には、とりわけご愛着がおありになるようじゃ。」

「わたくしどもにとりましても、申さば神域でございますゆえ。」

現にその神域と言う意味合いこそが、自分たちがひっそりと隠れ住むにあたって、隠れ蓑としての貴重な役割を担ってくれていると言えなくも無いのである。

「うむ、その神域まで滅ぼしてしまってはならぬと格別の仰せであった。」

「お下知に従い、如何ようにもお手貸し仕りとう存じます。」

「いや、その方どもの手を借りるほどのことではあるまい。」

「しかしながら・・・・。」

「ただ、この一帯は改めてお召し上げに相なるゆえ、さよう心得るがよい。」

「謹んで承りましてございます。」

じいが何か言いたげにぬっと顔を擡(もた)げたが、それを目で抑えながらきっぱりとお答えしていた。

どうせ、放っておいても全てが滅んでしまうのである。

「近々、そなた達の目にもはきと映るよう結界を張るつもりじゃが、その内側の領域は悉くオヤカタサマのご城内に引き移されるものと心得よ。」

決定的なお言葉が発せられたが、その口振りではオヤカタサマのお城と仰るのはよほど広いに違いない。

「しかと承知仕りました。」

「念のため申しておく。」

「はっ。」

改めて平伏してお指図を待った。

「その領域の中にはそなた等の小屋も全て含まれておることゆえ、ご城内に引き移りしのちも、望みとあらばそのまま住まいしていても差し支えはあるまいぞ。」

「あっ、思し召し、まことに以てかたじけなく、ひたすらかくの通りにございます。」

じいが真っ先に平伏している。

「近々、結界を見るがよい。」

「あの・・・・、その結界とやらは、どれほどの大きさになるのでございましょう。」

「ふむ、なにゆえそのようなことを尋ねる。」

「いえ・・・、民の者たちをおいては参れませぬ故、とてものことにわたくしは残る覚悟を固めましてございます。」

「ここの世界と生死をともにすると申すか。」

「はい、その代わりせめて幼き者だけでもお救い願えればと思った次第にございます。」

「おお、聞けば尤もな話ではある。しからば申し聞かせるが、あの鳥居の向こうの広場まで算に入れておるゆえ、例えこの国の全ての民が押し掛けて参ってもよもや不足はあるまい。」

その広場は鳥居から百メートルほどゆるやかに降ったところから始まっていて、間に遮蔽物も無く、鳥居のあたりからならその全景を隈なく見下ろせる位置にある。

伝説では遠い昔にオヤカタサマが馬をお責めになられたことになっていることから、街の者からは「神の馬場」などと呼ばれているが、八百メートル四方もの広さがある上に、その周囲に広がる雑木林のことまで考えに入れれば、それこそ体だけなら百万人でも入ってしまうに違いない。

尤も、我が遠征軍が全て帰還して来たとしても、ローマ人の人口は十五万にも満たないのである。

「まあ、とてもうれしゅう存じます。」

伝え聞く前例から言っても瞬くうちに運んで下さる筈だし、しかも民が一人残らず救われる可能性が出て来たのだから、正直なもので、胸が高鳴り思わず顔を輝かせてしまっていた。

「相判ったか。そなた一人が身を犠牲にしてみたところで、何の意味もなさぬものと心得るが良い。」

「はい、よう判りましてござります。」

「引き移る日限に付いては追って沙汰することになろうが、早くて一月(ひとつき)ののち、遅くも二月(ふたつき)の間と心得よ。」

「そのお言葉を頂戴し、一際安堵仕りましてございます。」

準備期間にしても、それだけあればきっとなんとかなるに違いない。

「それまでは、この世の天地が崩れぬよう、オヤカタサマがきっとご尽力下されようぞ。」

「あっ、まことにありがたき仰せに存じます。」

伝説のオヤカタサマは、今度もまたローマ人を揃ってお救い下さるに違いない。

「その方どもの永続的な移り先についても、それぞれ事前の見分(けんぶん)をお許しになる筈じゃ。」

「永続的な・・・と申されますと。」

「いずこへ移り住むかについては、そなたたちにもそれ相応の望みと言うものがある筈じゃ。」

「あの、それでは・・・。」

「うむ、例えばネメシスなどもその滅びの実態を直かにお見せいただいたのち、あらためて望みの地を願い出るがよかろう。」

オヤカタサマなら例えネメシスであろうと何であろうと全て一瞬でお移りになれる筈で、それでこそ伝説のオヤカタサマの「み業(わざ)」だと聞いているのである。

「それでは、先ほどご城内と申されましたのは・・・。」

「それは、その方どもの仮のねぐらじゃ。」

「仮の・・・で、ございまするか。」

「さきほども申したが、長期の暮らしを立てる以上、そなたたちにも都合と言うものがあるであろう。」

どんな土地にもそれぞれ千差万別の特徴があり、その地勢条件が暮らし向きに見合うかどうかは極めて重要な案件だ。

「それは仰せの通りかと存じます。」

「さればこそ、さまざまの大地を直接見分する意味があると言うものじゃ。」

「・・・。」

「その上で、そなたたち自身に選ばせよとの御諚である。」

「まあ・・・・。」

「尤も、オヤカタサマのご領内に限っての話じゃが。」

結局、ご領地をお分け下さるお話なのである。

「はい。」

古来、新たに領地を賜る場合、下さるお相手はご主君そのものだろうが、かと言って、如何なるご主君も功績も無い家臣にご褒美は下さらない筈だ。

「それが定まるまでの仮のねぐらがご城内と言う話なのじゃが、少なくとも、全ての民が雨露を凌ぐに足るほどのものはとうにご用意がおありだそうじゃ。」

「あっ、何から何までのお心遣い、ひたすらこの通りにございます。」

隣でじいも一緒に額を擦り付けている。

「くれぐれも怪我人を出さぬよう心掛けるがよい。」

「是非にもお指図を賜りますよう、この段伏して願い上げ奉ります。」

それでなくとも異常な政治状況が眼前にあり、強力なお導きが無ければどうなることかと、ひたすら心細いのである。

「相判った。それと、大事なことをもう一つ申して置くゆえ心して聞くが良い。」

「はい、なんなりと仰せ聞けくださりませ。」

「ここが肝心なところなのじゃが、かねてよりわしは、この船が目的地に到着した暁には、オヤカタサマのお情けにひたすらおすがりするよう申しおいた筈なんじゃが。」

ネメシスをあとにした直後のことを仰っておいでなのだろうが、そんな話など聞いたこともないのである。

隣でじいも怪訝な顔を見せているほどだ。

「えっ・・・・。」

何しろ、その場合の目指す目的地「タンバ」をお教え下さったのも、オヤカタサマのお下知を受けたこのヤサウェだった筈なのだ。

一瞬絶句してしまったのも無理は無い。

「どうも、それがそなたらの代にまでは伝わっておらなんだようじゃ。」

「恐れながら、いったい何のお話にございましょう。」

「実を申さば、そなた等の軍が十三年前に襲った丹波と申すは、全てオヤカタサマのご領地だったのじゃ。」

「ええっ、まことのことにござりまするか。」

実に衝撃的なことを耳にしたのである。

隣のじいなどは、膝の上の両のこぶしが激しく震えてしまっているありさまだ。

「残念ながらまことの話じゃ。」

「まあ・・・、なんと言う・・・・。」

大恩あるオヤカタサマのご領地に侵攻してしまったなんて、それじゃあ撃退されて当然だろうし、そう思うとしきりに胸が震え、しまいには涙まで出て来てしまった。

「その意味では、その方らはオヤカタサマにとっておん敵と言うことに相成る。」

「申しあげる言葉もござりませぬ。」

唇をかんで、消え入りそうな涙声になってしまった。

「尤も、矛を収めて降(くだ)りさえすれば、敵とは思わぬとの御諚であるぞ。」

そうは仰っても、降伏したからと言って敗軍の将が無罪放免になるなど古来稀有のことであり、一死を以て償わねばならぬことの方がよほど多いと聞いており、ましてこちらから不意打ちを掛けて置いて、しかも惨敗してしまっているのだから、敵兵の馬蹄に蹂躙され尽くすのは勿論、敗将の娘たる者が無事に済む道理が無いのである。

勝者であるオヤカタサマから見れば、この私は敗将の娘そのものであり、そう考えるともうオヤカタサマの虜(とりこ:捕虜)になっている身なのだ。

「あの・・・、如何に知らなかったこととは申せ、オヤカタサマに対し奉りあるまじき不埒を働きましたる段、父に成り代わりまして幾重にもお詫び申し上げとう存じます。」

じいと一緒に、又しても額を床に摩り付けた。

「ほう、改めてそなたが帰順すると申すか。」

「はい、当主の父が不在の上は、それよりほかにないのでございます。」

「なるほどのう。」

「どうぞ、わたくしの一命に代えまして、他の者の命ばかりはお助け願いとう存じます。」

じいが隣でむせび泣きながら、「じいもお供、お供。」と呟いている。

「うむ、まことに健気な申しようではある。尤も我があるじは手向かいも致さぬ者に責めを問うようなことは決してなさらぬお方ゆえ、必ずや悪(あ)しうはなさるまい。安堵してご沙汰を待つが良いぞ。」

「それではお許し下さると・・・。」

「愚か者めっ、そうでなくて、あれほどの下されものがあると思いおるかっ。」

鞭のようなお言葉ではあったが、言われて見ればまさにその通りなのである。

「あっ、まことに恐れ入ったる仕儀にござります。」

「相判ったか。」

「平にご容赦のほど、ご前体よしなにおとりなし下されますよう。」

「うむ、その旨きっとお取り次ぎ申すであろう。」

「まことに恐れ多きことながら、この上は是非にもご引見賜りたく、かくの通り願いあげ奉ります。」

とにかく、お目にかかって直接お詫びしなければと思いつつ、深々と頭(こうべ)を垂れたのだ。

「近々にも取り計らってつかわす。」

「あっ、この通りにござります。」

じいも体を震わせながら平伏しているが、そのとき、隣室の奥の院に鮮やかに灯りが灯されて、そこから突然のお声が掛かったのである。

「やさえいよ。」

気のせいか、とても若々しいお声に聞こえたのだ。

「はっ、ただいまそれへ。」

ヤサウェが急いで立ちあがり、蒼惶として隣室へ向かう。

「相手は未だ子供ではないか。さように脅かすものではない。」

幾分笑いを含んだ若い声がヤサウェをお叱りになったようだが、でも、子供って私のことなのかしら。

私だったら、もう子供ではないのにと思うのである。

現に、あの男からしつこく求婚されて困り切ってるくらいだ。

「お言葉ではございますが、やさえいは断じて脅してなどおりませぬぞ。」

頑固一徹の老人が応えている。

「そうは申すが、あの通り怯えておるではないか。」

「いえいえ、決してさようなことはござりませぬ。」

「さようか。さればあの年寄りにこれをとらせよ。」

また何か下されものがあるみたいだけど、隣室のことではあるし、無論なんなのかは判らない。

「ははっ。これよ。お召しである。姫と供のものどもみなこれへ参るがよい。」

ヤサウェのしわがれ声が重々しくお呼びだ。

「はい、ただいま・・・。」

応えながら恐る恐る入室して見ると、私が作らせた寝台の端に変わった身なりの若者が腰掛けておいでで、その前の床にヤサウェが片膝をついて控えているところを見ると、この若者こそオヤカタサマなのだろうか。

だが、漆黒の髪を短く刈り揃え、太い眉の下で黒々とした両の目が力強い光を放つそのお姿は、どう見ても二十代前半のものとしか思えない。

近頃度々夢に見ているオヤカタサマは白髪の老人のお姿ばかりであり、その点違和感が全く無かったとは言えないが、かと言ってそれを口にしている場合では無いから、ヤサウェの後ろに跪いて恭しく礼をとった。

なお、オヤカタサマの不思議なご装束に付いては、のちになって改めて耳にすることになるのだが、戦陣にお立ちになる際にお召しになる物で、何でも迷彩服と言うものだったらしい。

右のお腰に短剣らしいものを帯びておられるだけで、そのほかには武備と言えそうなものは全く見当たらないけれど、それもその筈で伝説のオヤカタサマにとって武器など必要とされないとも聞いているのだ。

「恐れながら、オヤカタサマにまで申し上げます。」

思い切って言って見たが、畏れで我知らず語尾が震えてしまっていた。

「うむ、申してみよ。」

地響きするようなお声が返って来て、図らずもこの若者がオヤカタサマであることを改めて知らされたのである。

「わたくしども代々、口に尽くせぬほどのご厚恩を蒙りながら、不遜にも矛を倒(さかしま)にしてしまいましたる段、この通り幾重にもお詫び申し上げる次第にございます。」

それは人としてあるまじき背信行為であると同時に、自分自身が敗者以外の何者でも無いことを想いつつ、冷たい床に両手をついて深々と頭(こうべ)を垂れたのだが、現にこの私が敵将の娘である以上、この瞬間に命を召されたとしても苦情一つ言えた義理では無いのである。

だが、現実の勝者の反応は意外なほど優しいものであった。

「帰順致したのであれば、最早詫び言は良い。」

「あっ、この通りにございます。」

自然に額を床に摩り付けんばかりに拝礼してしまったけれど、そのお相手は、我が一族を度々お救い下されたオヤカタサマであって、そして今また救われようとしているのである。

その意味では、もう「あるじ」以上の存在だと言う気持ちで一杯だったのだ。

「これ、未だ子供のそなたがそこまですることは無いのだ。最早おもてをあげるがよい。」

「あの・・・、お言葉ではございますが、わたくしはもう子供ではござりませぬ。」

お言葉どおり顔を上げて抗議したのだが、思わずほっぺたを膨らせませてしまっていたかもしれない。

「お、これはこれは、恐れ入ったる挨拶じゃ。あっはっはっはっ。」

大きなお口を開けてさも愉快そうにお笑いになってらっしゃるけど、本当に子供では無いのだから、何としてもこれだけはお認めいただかなくては。

「あの、本当に子供ではないのでございますから。」

「うむ、そうかそうか。相判ったぞ。」

オヤカタサマのお顔は、にこにこと笑み崩れていらっしゃる。

「また、さきほどはあれほどまでのご厚志を頂戴致しましたる段、かくの通り心よりおん礼申し上げる次第にございます。」

今度は元気一杯大声でお礼を申し上げることが出来た。

「辞儀の条々、しかと承った。」

「かくなる上はお慈悲をもちまして、せめて供御(くご)のお役目を改めて仰せ付け下さりますよう、かくの通りおん願いあげ奉ります。」

「何もそこまで心を労することはあるまいに。」

気にするな、と仰ってくれていることになる。

「いえ、それにてはわたくしめの気持ちが相すみませぬ。」

「ふむ、それほどまでに申すのであれば、そなたの心のままに致すがよい。」

供御のお役目を、改めて拝命したことになるのである。

「あっ、ありがとう存じまする。この通りにございます。」

「それより、そこな老人にこれをつかわしたいのだが。」

オヤカタサマの手から今ヤサウェの手に渡ったそれは、子供の手首ほどの大きさの筒のようなもので、大きく開いた先端から眩いばかりの光を放っており、詰まりはじいが日々捧げ持つ「灯り」と同類のものに違いない。

しかも、その光量は今までのものとは比べものにならないほど明るい上に、恭しく両手で受け取ったじいが、「おお、これはこれは、また随分軽いものにござりまするなあ。」と呟いている通り、見るからに小さくて軽そうだ。

又しても平ぐもになってお礼を言上するじいだったが、オヤカタサマの新しいお言葉がそれを遮るように振り落ちてきた。

「今までのモノがあまりに重そうに見えたのでな、これならそちにも扱い易かろうと思うたまでのことじゃ。」

じいがくどくどとお礼を述べているけれど、それは以前のものと比べれば十分の一にも満たないほど軽いと言う。

「これからも一層堅固に長生きなされよ。」

慈愛に満ちたお言葉に接し、じいなどは伏し拝みながら声をあげて泣いてしまっていて、後ろでは侍女は勿論護衛のものまで揃ってお礼を述べ立てているが、今度はヤサウェのしわがれ声が大きく響いて全てを遮ったのである。

「オヤカタサマ。」

ヤサウェがオヤカタサマのお顔をじっと見上げておいでだ。

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  1. 2008/09/10(水) 10:37:29|
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