日本大好きじいさんの落書き帳

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自立国家の建設 169

 ◆ 目次ページに戻る

夫婦の会話に反応してか、眼前のモニタが音声と共に俄然新たなストーリーを紡ぎ始めている。

「ほら、ちょっと見てみろよ。」

「なにこれ、ただの室内プールじゃない。」

それは満々と水を湛えた大型のプールだったのだが、プール全体が十メートル以上の水深を持つもののようであり、しかも、異様なことに天井ばかりか水中の横壁にまで多数のライトが灯っていて、水の底まで見通すことが出来ているのだ。

「もう暫く見てみろよ。」

程なく直径十メートルほどの透明な円筒が空中を運ばれて来て、プールの真ん中辺に縦に沈められて直立させられ、円筒の上部は煙突のように水面から四メートルほども突き出しているものの、当然ながら円筒の中の水面はプールの水面と同等の高さを保っている。

「何が始まるって言うのよ。」

「黙ってもう少し見ていろよ。」

やがて数人の兵士がプールに入り、その円筒を前後左右に揺すぶろうと試みるのだがびくともしない。

「あら、じゃ、プールの底に接着しちゃったってわけ。」

「そうだ。円筒の底にベイダインを塗布してあったんだが、要はこれで円筒の中と外を物理的に隔離したことになる。」

「あら、そう。」

「ベイダインの接着力は強力だから、たったこれだけの作業で接着面に一切の隙間を作らないそうだ。」

「へええ。」

「詰まり、円筒の上の開口部を除けば、円筒の中と外は完璧に遮断されたことになるんだ。」

「だからあ、何が始まるって言うのよ。」

妻は大分いらついてるようだ。

「まあ、待てや。今言ったような前提を飲み込んでからじゃねえと、これからの話の筋が通らなくなっちゃうんだ。」

夫婦がごちゃごちゃ言ってる間に、画面では空中を移動して来た兵士が円筒の中に何かを放り込むのが見えたが、よく見ると提灯アンコウのような格好をした中型魚で、一メートル近い体長を持つもののようである。

しかも、そいつが泳ぎながら円筒の底に尻をなすりつけたと思ったら、ほどなくして妙なものが水底にへばりつくのが見えたが、そいつは、直径五センチ、長さ十センチほどの灰色がかった円筒形の姿で直立している上、頭頂部で複数の触手のようなものを動かしてるように見えており、要するにイソギンチャクのような外観だと言った方が早いだろう。

「わあっ、なによこれ。」

「天狗珊瑚って言うらしいぜ。」

「テングサンゴ・・・。」

「なんでも、大昔に但馬の海で発見された代物(しろもの)なんだとさ。」

「へえ・・・、なんか薄っ気味悪いカッコしてるわねえ。」

画面では、これも不細工な面構えの提灯アンコウが天狗珊瑚の触手のあたりに口を近づけて、何やら小さな物を盛んに吐き出してる模様だ。

「今ヤッコさんが吐き出してるのは、特殊なプランクトンなんだとさ。」

「あらあ、たくさん出してるみたい。」

「ほら、片っ端から食ってるだろう。」

水中カメラがアップで捉えてくれてる画面では、天狗珊瑚が触手を伸ばして盛んに捕食してる様子なのである。

「うん、食べてる、食べてる。」

「もう少し経つと面白いことが始まる筈だよ。」

「え・・・・、なになに。」

「もう少しだ。」

「あら、珊瑚の横っ腹が気持ち膨らんで来たみたいだわ。」

天狗珊瑚の横っ腹に腫瘍のようなものが膨らみ始めたのだ。

「どんどん膨らむぞ。」

「そうなの。」

「もうそろそろだ。」

「あらら、こぶが大きくなったと思ったら、今度は分離しちゃったわよ。」

分離した方は元の本体と相似形の体型を保ち、しかもその半分以下の大きさであったものがたちまち水底に張り付いたと思うと、アンコウから盛んに餌を貰いながらみるみる成長して行き、一分もしない内に本体と同等の大きさになり、これもまた分離作業を始めたものである。

話には聞いていたが、とにかく、驚くべき成長振りだ。

一方で元の本体の方も次々と分離作業を繰り返している上、提灯アンコウ自身、その後も数匹の珊瑚を生み続けたこともあり、既に円筒の底が珊瑚で一杯に成り掛けていると言って良い。

「ほら、どんどん増えてるだろう。」

「ほんと、底がいっぱいになったと思ったら、その上に積み重なりだしたみたいよ。」

そのとき、数人の兵士が新たに提灯アンコウを抱えて来て再び円筒の中に放り込むのが見えたが、五六匹はいたろうか、そいつらもすぐさま同様の作業を始めるに及び、やがて円筒の中は珊瑚で溢れんばかりの勢いになった。

水底から押し合いへしあい、隙間も無くびっしりと積み上がっているのである。

「しかし、改めて見るとすごい勢いで増えるもんだ。」

「へええ、こんなに増えるとは知らなかったんだ。」

「前に見たときゃアンコウが一匹だけだったからな。それより、そろそろ円筒の中の水が溢れるぞ。」

円筒の中の水位はどんどん上昇して、外の水面より既に四メートル近く高い位置にある。

「あらま、ほんと、こぼれ始めたわ。」

円筒の上部から勢い良く流れ出して行く。

「さて、珊瑚のやろうは何処まで増えるかな。」

「まさか、水面より上には増えないでしょ。」

「ご名答。」

「あら、珊瑚がアンコウと一緒に外にこぼれたわよ。」

「良く見てろよ。」

「あららあ、アンコウが珊瑚をつついてるみたい。」

無論、円筒の外へこぼれ出た珊瑚をだが、アンコウが素晴らしい速さで泳ぎ寄って、すかさず攻撃を始めた模様だ。

「ほら、外の珊瑚はあっと言う間に全滅させられちまったろう。」

水中カメラがアップで捉えてる映像の中では、外の珊瑚が全部が全部力無げに水底に身を横たえてしまっており、少なくとも、例の分離作業を始めるヤツなど一匹も見当たらない。

「なんか、かわいそうみたい。」

「とにかく、外に出たヤツは徹底的に駆除されるようになってるらしい。」

「へええ・・・。」

「万一討ち洩らしたとしても、そのままじゃあ繁殖どころか、餌が満足じゃ無かったり、四・五日連続して真っ暗い中にいただけでも死滅してしまうんだとよ。」

「じゃ、光が無いと死んじゃうの。」

「そう言うこった。」

「あら、じゃ昼間でも深いところじゃ生きられないじゃない。」

深海に日の光は届かない。

「うん、だからあのアンコウの放つ光が意味を持ってくるんだ。とにかくかなりの光量らしいからな。」

「へええ、そうなんだ。」

この会話に反応してか、モニタのアンコウが提灯を下に向けて眩い光を放って見せてくれてるが、これが暗闇の中だったら驚くほどの光量を実感出来た筈だ。

「尤も、光が無くて困るのは珊瑚じゃなくて、中に寄生してる褐虫藻(かっちゅうそう)とか言うヤツらしいけどな。」

現実の珊瑚の中にも、その細胞内に大量の褐虫藻を寄生させて共生しているものが少なくないのである。

「なに、それ。」

「そいつ等は、珊瑚の体内で盛んに増殖しながら光合成(こうごうせい)をするんだとよ。」

「あ、植物なのね。」

「そうだ、だから二酸化炭素を吸収して炭水化物を合成するんだが、その炭水化物を珊瑚のヤツが必要としてるらしい。」

「そうか、その褐虫藻が光合成してくれないと珊瑚が困るわけね。」

「どうもそうらしい。田中がそう言っとった。」

「でも、提灯アンコウって、確か深海でしか生きられないんじゃなかったっけ。」

「お、良く知ってるな。」

「前にテレビで、提灯アンコウの謎の生態とか言うのを見たのよ。」

「なんだ、それでか。」

「だから、この方式って深海以外は使えないわよね。」

「普通の提灯アンコウならな。」

「え・・・・・。」

「おい・・・、まさか、本物の魚だと思ってたんじゃあるめえな。第一、今目の前で泳ぎ回ってるのは深海なんかじゃ無えよなあ。あははは。」

「あ、あたしってバカねえ。」

「こいつらは深海は勿論、浅瀬だろうがなんだろうが平気らしいし、いざとなったら空だって飛べるって話だ。」

「そう言えば、さっき空中から餌を撒いてたわ。」

天狗珊瑚の上辺が水面に到達してしまったときのことである。

「うん、器用なもんだ。」

「アンコウさんは、そのあとどうすんの。」

「仕事が終われば、さっさと撤収して行くさ。」

「どこへ。」

「早く言やあ工場だろうな。今頃は、その工場でとんでもねえ数のアンコウが出来上がってる筈だ。」

「そうなの。」

「しかも、海ん中でアンコウに補給する役割のポッドなんかも、いっぱい出来てるんだってさ。」

「陛下もたいへんねえ。」

「それより、そろそろ円筒の中を見てみろよ。」

「あ、なんか全体が白っぽくなってるわね。」

「特に下のほうなんか真っ白だろ。」

「一番上は、水面からちょこっと顔を出したあたりで増殖するのやめちゃったみたい。」

「それ以上、上へは行けねえし、水と餌が無くなりゃあ、それだけでご臨終さ。」

「ところで、このあと、どうなるわけ。」

「あらら、未だわからねえのか。この珊瑚は餌を選り好みはするが、めちゃくちゃ成長が早いから、使いようによっちゃ強力な造礁能力を発揮してくれるんだぞ。」

アンコウのくれる餌を必要とはするものの、とんでもないスピードで珊瑚礁を造成してしまうと言う意味だ。

「あ、石灰岩・・・・。」

基本的に珊瑚礁は全部石灰岩のかたまりだ。

「そうだ、珊瑚の死んだあとは一面の石灰岩さ。それも全部くっついてる状態だ。」

「そうすると円筒の中は・・・。」

「ずばり、石灰岩のかたまりさ。」

しかもそのかたまりの天辺(てっぺん)は、プールの水面から見れば四メートルも高いところにあるのだから、言ってみればプールの中に石灰岩の小島が忽然と出現したことになるのである。

「でも、プールの底から剥がれちゃったりしないの。」

「単に転がってるんじゃなくて、底に引っ付いちゃってる状態だから、ちょっとやそっとじゃ剥がれねえって話だ。無理に剥がすとプールの底のタイルが大量に剥がれちゃうかも知れねえ。」

「へえ、珊瑚ってそんなに強烈にひっつくんだ。」

「詳しいことまでは知らねえが、石灰が固まる前の溶融状態でひっつくらしい。」

「じゃ、これがもっと大きかったら戦車で体当たりしても剥がれないわけか。」

「もしこれが秋桜海いっぱいに広がってたりしたら、例え核ミサイルを撃ち込んでみたところで、大穴ぐれえは開(あ)くだろうが、深い底の方なんかびくともするもんじゃあねえ。」

「と言うと、田中君はこれで秋桜海をいっぱいにしちゃおうって言うのね。」

「早く言えばそうだ。とにかく手っ取り早く陸地を造成させたいわけだ。」

「陸地かあ・・・。」

「そうだ。傍目(はため)にゃあ、自然に珊瑚礁が出来ちゃったことになるんだ。」

「あ、ズル。」

「これくれえのズルは勘弁してくれや。」

「あれっ・・・・。」

「なんだ。」

「だって、百歩譲って仮にそれがうまく行ったからって、珊瑚は海面の上までは出ないんじゃないかしら。満潮のときでもしっかり頭を出してないと陸地としては認められないわよね。」

「うん、そこでさっきの円筒のお出ましさ。」

プールの中に直立させた透明の円筒のことを指している。

「え・・・。」

「だから、秋桜海全体を覆うほど、どでかい円筒を用意するんだとよ。」

「おほほほ。」

既に触れたが、秋桜海は、ざっと二百万平方キロもあるのである。

「そうだろう。誰でも笑うだろう。」

「あなただって笑っちゃうでしょ。」

「うん、俺も大笑いしたよ。」

「そうよねえ。」

「ところが、あの方は笑わなかったぜ。」

あの方とは、無論陛下のことに他ならない。

「うそっ。」

「田中のほら話を真剣に聞いておられるんだ。」

「へええ・・・。」

「田中はな、敷島の北端と秋桜の北端を防波堤で繋ぎ、反対側の南端の方も同様に繋いじゃえば可能だって抜かすんだよ。」

「繋ぐったって・・・。」

「例の鯛焼き型の島やなんかでびっしりと繋ぎ合わせれば、充分可能だってこきやがった。」

「げっ・・・。」

「勿論、水底もベイダインで隙間も無く接着しとくんだとさ。」

「でも、大量の・・・。」

資材が要るのである。

「さっきの話だと、全部揃えて下さったらしい。」

「あ、思いのほか手間取ったけど、全て用意したって仰ってたわよね。」

「今頃、判ったか。」

「だって、さっきは何の話か知らないで聞いてたんだから、しようが無いでしょ。」

「はい、はい。」

「そうか、秋桜海(こすもすかい)の北と南を全部塞いじゃえば出来ちゃうのか。」

「うん、西は敷島(しきしま)で東は秋桜島(こすもすじま)だから、出来ちゃうことになるわな。」

「それでもって、その中の海底で大量の珊瑚が急成長すれば、海面だって急上昇しちゃうってわけね。」

「南北の防波堤から溢れるところまで上昇しちゃうだろうな。」

「そうすると、その上昇した海面ぎりぎりまで珊瑚が成長出来る余地があるってことか。」

「そう言うことだ。」

「陛下だったら出来ちゃうかもね。」

「表面の水が渇いた後に、海抜何メートルかの陸地が造成されたことになるだろうよ。しかもそんときゃあ、西と東の半分づつに分かれてびっしりと軍が貼り付いてる。」

「え・・・・。」

「だからあ、西側半分には日本の国家警務隊の特殊部隊がびっしりだし、東側半分には秋津州軍が国旗を翻してることになるんだ。臨時の兵舎みたいなのもいっぱいおったてて、それこそ一面の軍隊になるだろうよ。」

「そうすっと、空には、SS六がいっぱいね。」

「話じゃ、地上だけで数兆のヒューマノイド兵士が駐留することになるそうだ。」

「防波堤の上はどうなっちゃうの。」

「そこなんか、最初っからびっしりと警護してるさ。」

「じゃ、誰も近づけないんだ。」

「そ、危険であることを理由にだ。」

「確かに、何が起きるか判らない状況だわね。」

「とにかく、大自然の脅威が眼前に広がってるんだ。」

「それで、軍隊・・・。」

「結局のところ、軍事的に完全占拠が成ってることを既成事実で示すんだ。その上で各国の反応を静かに待つ。」

「へええ・・・。」

「そのうち、各国から現地調査の要望が出て来るだろうから、その調査団を万全の態勢で受け入れてやるのさ。」

「あははは・・・。」

「なんだ、どうした。」

「だって、そんときは例のアンコウさんはいないんでしょ。」

「作業を終えてお引き取りになってるだろうよ。」

「だから、今更いくら調べたって、本物の珊瑚礁よねえ。」

「そうだよ。」

「海抜何メートルだかの石灰岩の陸地だわよねえ。」

「うん、どっから見ても堂々たる陸地だ。」

「ちょっと待ってよ。」

「んっ。」

「仮にそこまではうまく行ったとして、見渡す限りの石灰岩だわよねえ。」

「そうだよ。」

「殆ど、まったいらの世界なんでしょ。」

「うん、川だけはあるけど、山どころか丘すらねえ、でこぼこであばた面の石灰岩の大平原だ。」

「そんなところで農耕なんて出来るのかしら。」

「お、流石に我がお女房さまだ。」

「バカにしないでよ。」

「あはは。」

「覚えてらっしゃい。もう酒の肴なんか作ってやんないから。」

「こりゃ、降参だ。謝った。」

「わかりゃ、いいのよ。」

「じゃ、種明かしだ。田中が言うには、要は自然の陸地として一旦領土と認めさせちゃいさえすれば、あとはどうとでもなるって言うんだ。」

「あ・・・。」

「判ったか。」

「正式に領土になっちゃえば・・・。」

「そう、領土になってからなら、そこでどう言う土木工事を起こそうがその国の勝手だ。」

「そうよね。こっちには強い味方がついてるんだし、土壌を大量に運び込んだっていいんだし。」

「起伏に富んだ大地に取り替えれば、保水能力も持てて尚更結構だ。」

「そっか、表層部分だけじゃなくって、地下深くから総どっかえしちゃうって手もあるわよね。」

「幸い、秋桜海の海底は地殻の厚みが充分にあるからな。」

「じゃ、相当深いところまで掘ってもだいじょぶなのね。」

「海面から行けば、五万メートル掘っても平気らしいぜ。」

「さっきの人工島の例で行けば、頭頂部から底辺までの高さが三万メートルあってもいけるってわけね。」

「うん、海面から二万メートル掘った場合、地上に標高一万メートルの高峰が聳え立つことになっちゃうけどな。」

「そのときは、もっと深く掘ればいいのね。」

「自由自在さ。」

「その口振りじゃ、運んで来る陸地の用意も出来てるんでしょ。」

「見たわけじゃねえが、恐らく立派なヤツがな。」

「山や川や平地だってあるんでしょ。」

「なんだってあるさ。」

「地下資源もそっくり埋まってることになるのかしら。」

「当然だろ。」

「あらあら・・・。」

「最大の地下資源は膨大な地下水脈かも知れねえな。なんせ一万年も掛けて大地が溜め込んで来た貴重な水だからな。」

「生活用水に農業用水、そいでもって工業用水かあ・・・・。」

「運んで来た分に見合うだけ、同時進行でほかの海から運び出すんだってさ。」

「帳尻を合わすわけね。」

帳尻を合わせるのは、無論水だけではない。

「うん。」

「あれっ。」

「なんだ、未だ文句があんのか。」

「文句じゃ無くて、疑問って言ってもらいたいわね。」

「承知致しました。では奥様、疑問ってヤツをどうぞ。」

「それでは申し上げます、旦那様。」

「はいはい。」

「秋桜海が一面の石灰岩で埋め尽くされちゃったとき、日本の東海岸から秋桜海へ流れ込んでる川はどうなるのでしょう。河口あたりで全部糞詰まり状態になっちゃうんじゃないでしょうか。」

その手の川は大小取り混ぜて数百本もあるのである。

「お答え致します、奥さま。石灰岩のかたまりの天辺(てっぺん)が海面近くに来た頃に、水中で例のアンコウさんたちが大活躍をしてくれることでしょう。」

「はあ・・・・・・。」

「ですから、本島側の河口に繋がる川が石灰岩の方に出来上がってることになりますです。だから、さっき川だけはあるって言ったろ。」

「あ、川の形になるように、その部分の珊瑚を水中で殺しちゃうってこと。」

「左様でございます、奥さま。」

「じゃ、本島の川は石灰岩の上の川を通って、そのまま支障なく海まで流れ続けることが出来るわけね。」

「一瞬たりとも、流れが止まることはございません。当然秋桜側も同じだ。」

「そっかあ。」

「防波堤の方にもでかい水門の用意がございます。」

「あ、最終的な河口になるわけか。」

「必要の無い内は当然閉じておるわけでございます。」

「なんだ、何から何まで準備しちゃってんじゃないの。」

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  1. 2009/03/18(水) 08:47:52|
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