日本大好きじいさんの落書き帳

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自立国家の建設 127

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「判るか。」

「はい。それは判るんですが、でも、例の南京(なんきん)なんかはどうなんでしょう。」

「何がよ。」

「いや、例え南京の虐殺を否定してみたところで、少なくとも侵略ではあるでしょう。」

「侵略って・・・・、おめえ、近代史を学んだって言ったばかりじゃねえかよ。」

「でも・・・・。」

「じゃ、第二次上海(しゃんはい)事変は知ってるよな。その南京戦の直接の引き金になったヤツだぜ。」

「ええと・・・。」

「まあ、端折って言えば、中国南方の沿岸部の、上海っつうところに列強各国が租借地を持ってたんだ。」

「はい。自由と犯罪の魔都とか呼ばれてて、経済的にはびっくりするくらい繁栄してたって話ですよね。」

「パスポートもビザも要らねえし、出入国一つ取っても、まったくの自由だ。人口密度なんか恐らく世界一だったろうよ。」

「確か、日本は租借地を持ってませんでしたよね。」

「だから、列強の共同租界エリアにいたんだ。」

「日本も他国同様大勢の文民が居留して、ビジネスに精を出してた筈ですよねえ。」

「うん、少なくとも当時の日本は戦争する気は無えし、日本人居留民はトップクラスの大人数と来てる。」

「はい。」

「ただ、犯罪は多いし治安だって良い筈は無えから、日本人街を警備するための若干の軍もいたことはいたんだが、ほんの僅かでしかない。」

「そこで紛争が起きたんですよね。」

「うん、いきなり包囲されちゃったようなもんだ。」

「いきなりですか。」

「そうだ。しかも敵は日本の警備隊の何千倍とか何万倍とか、とにかく警備隊から見たらべらぼうな大軍なんだ。参軍した敵の兵力が六十万って言ったら少しはぴんと来るだろう。」

実際に戦闘局面の前面に出て来たのは選りすぐりの三十五万ほどのものだったが、陣地の後方も含めれば優に七十五万は下らないとまで言われているほどなのである。

「へえ、そんな大軍だったんですか。」

「何とか事変ってえネーミングだから、てえしたことは無えみたいに聞こえちゃうんだが、実際は飛んでもねえ大戦争だったんだよ。」

「つい小競り合いくらいに思っちゃいますよねえ。実際ボクもそうでしたから。」

「やはりな。」

「些細なことが偶発的に積み重なって起こった事件のように思ってたくらいですから。」

「ところがこれが偶発なんかじゃねえんだ。実は、こんときの敵さんは言わば乾坤一擲(けんこんいってき)の大作戦を企図したんだよ。」

「大作戦ですか。」

「何しろこの当時の独中間には軍事支援協定ってやつがあってな、ドイツを通して大量の兵器や軍需物資が国民党側へばんばん輸出されてる最中だ。しかもドイツ側は大勢の軍事参謀を派遣し続けてたし、この作戦自体がドイツ軍人の立案指導だ。」

「へええ。」

「敵さんは、近接する非武装地帯にドイツ式の要塞線「ゼークトライン」とか言うヤツを築いて、大軍を以て威迫を加えたばかりか、あまつさえ一方的に攻撃して来た。」

「ええっ、一方的にですかあ。」

「そうだ。日本軍を日本の内地から引っ張り込んで、本格的な塹壕陣地におびき寄せて致命傷になるほどの大出血を強いようと企んだんだな。」

「そうだったんですかあ。」

「何せその陣地たるや、でかいこともでかいんだが、前進壕三線に機関銃トーチカを重厚に組み合わせた本格的なヤツだ。そこで守備に就いた敵兵だけでも三十万は下らねえって代物(しろもの)だからな。」

「一応の備えをして待ち構えてる塹壕陣地だと、そこを肉薄して落とそうにも膨大な犠牲が出ちゃうってのが当時の常識だったんでしょ。」

「そうだ。半端な打撃力で攻撃しようものなら、あっちこっちのトーチカから機関銃でばりばりってやられるから下手すりゃこっちが全滅だ。尤も、そこが敵の狙い目だったんだからな。」

「敵さんもうまいことを考えましたよねえ。だってその手に乗っちゃったら日本軍は死体の山を築くことになっちゃう。」

「しかも敵さんは挑発的攻撃を止めない。」

「抗議したんでしょ。」

「協定違反だからこっちは当然抗議するが、相手は聞く耳を持たねえ。」

「相手の方が圧倒的に優勢なんだから、聞く筈無いですよね。」

「そりゃあ聞くわきゃあ無えだろう。なんてったってそもそもが、日本に致命傷になるほどの大出血を強いてやろうってんで立てた作戦なんだからな。聞くどころかこっちの内側にまで侵入して攻撃して来たんだ。日本の警備隊は必死に防戦せざるを得ないから、否が応でも戦闘開始だな。」

「日本に勝ち目は無いですよね。」

「あまりの劣勢に日本人居留民を保護するどころの騒ぎじゃねえ。」

「でしょうねえ。」

「そこで、おめえならどうするよ。」

「逃げます。もう逃げるしか無いでしょ。」

「ばかやろう。怖じ気づいて逃げ腰になろうものなら、兵隊どころか居留民まで皆殺しになっちゃうんだよ。それもものすごく残虐な殺され方だっちゅうことが鳴り響いちゃってるんだ。」

「いっぱい前例がありますからねえ。」

「そうだ。そこでどうする。」

「降参します。降参すればみんな助かる筈でしょ。」

「ばかやろう、助かると思うかよ。」

「え、だって、こっちは降伏するんですよ。それを攻撃するだなんて考えられませんけど。」

「あほ抜かせ。敵さんは日本本土にいる日本軍をおびき出したいんだぜ。遠慮なんかするもんかよ。」

「あ、そうか。」

「現地の日本人を皆殺しにすりゃあ、アタマに来た日本軍がすっとんでくらあ。」

「でも、第一そこは中国なんだから、そこへ上陸して戦争したら日本の『侵略戦争』になっちゃうじゃないですかあ。」

「なにいっ。」

「え。」

「おめえ、本気でそう思ってんのかあ。」

「え、だって・・・。」

「ようし、そんじゃ、判るように話してやる。」

「でも・・・。」

「あのなあ、この東京にもアメリカ大使館があるよなあ、かなりでかいヤツが。」

「はい。」

「そこにゃあ駐在武官だっているし、最低限の警備態勢もとられてる筈だ。」

「そりゃそうでしょう。」

「東京の治安状態が仮に最悪だったりしたら、その警備態勢だって十人やそこらじゃ済まねえことになる。」

「はい。」

「そう言う状況で、日本の正規軍がアメリカ大使館のまん前にでかい陣地を築いてだなあ、しかも攻撃を加えたらどうなるよ。」

「日本はそんなことしませんよ。」

「だから仮の話だって言ってんだろ。」

「判りました。」

「この東京は日本の領土の一部だぜ。」

「勿論。」

「そこでアメリカ大使館側が反撃したら、アメリカは日本を侵略したことになるのかよ。」

「・・・。」

「え。」

「その場合は・・・ 。」

「どうなんだよ。」

「そりゃ、侵略にはならんでしょう。」

「な、上海だって同じことだ。」

「はい・・・、でも・・・。」

「ん。」

「この直前に支那事変が起きちゃってますよね。」

有名な盧溝橋(ろこうきょう)事件は、遠く離れた北京付近で千九百三十七年の七月七日に起きており、二十八日には日中間の本格的な軍事衝突に至るのだが、先輩の言うこの第二次上海事変は、その直後の八月十三日に始まったとされているのである。

「そうだよ。」

「そうすると、もう日中戦争が始まっちゃってるじゃないですかあ。」

「んにゃ、互いに戦争だとしてないんだな、これが。双方ともに地方で起きた局地的な紛争なんだよ。」

この意味では、「日中戦争」と言う名の戦争など元々存在しないことになる。

「そりゃあ、お互い外国からの支援とか輸入とかの都合がありますからねえ。」

「判ってるじゃねえか。」

「そのくらいは・・・。」

「実態はどうあれ、互いに戦争だとしてないんだから、退去の必要もねえし、上海と言う自由都市でビジネスは続くんだよ。」

「でも、七月七日(盧溝橋事件)の時点で侵略なんじゃないですか。」

「ばかやろう。その日の(盧溝橋)事件だって、現地で演習中の日本軍にいきなり一方的に射撃を加えて来たのは間違いなく敵の方じゃねえか。」

「でも、中国の内陸で軍事演習やってる時点でおかしいじゃないですかあ。」

「あれれえ、おめえ、何にも知らねえのか。」

「え。」

「当時の列強は、中国の国内に軍隊の駐屯権も演習権も合法的に持ってたんだぜ。」

「・・・。」

「まさか、北清事変は知ってるよな。」

「はい、千九百年の義和団の乱ですよね。確か中国人が大反乱を起こして駐在外国人なんかがたくさん被害に会って、北京なんかびっしり包囲されちゃったって言う話でしょ。」

「これがれっきとした対外戦争になったってえことはどうだ。」

「あ。当時の中国政府が反乱を鎮めるどころか、逆に反乱側と手を結んで列強全部に宣戦布告しちゃったんでしたっけ。」

「そうだ。まわりじゅうお定まりの暴動の嵐だし、現地の各国大使館なんか、どれもこれも風前の灯だ。そこへ正式に宣戦布告されたんだし、各国がそれぞれ出兵して北京の大使館やなんかの自国民を救出することになった。」

「そりゃそうですよねえ。」

「北京政府は列強の連合軍に勝てるわきゃ無えから、あっと言う間にぼろ負けだ。」

実際、このときの日本軍は、その精強振りと相俟って、軍規厳正な振る舞いが際立っており、そのことで各国の賞賛を浴びたこともさまざまな記録に残されているほどだ。

何しろこの勝ち戦の中で各国の軍には頗る暴虐な行為が目立ち、殊にロシア軍に至っては将官自らが略奪行為に走ったとされているほどだが、方や日本軍にはその類(たぐい)の行為がまったく見られなかったことは記憶されて然るべきだろう。

「それで清国側は降伏したんですよね。」

「大義なき宣戦をてめえの方で発しておきながら、こんだ降伏だわ。」

「降伏するしか無かったでしょうねえ。」

「終戦処理にあたって当然賠償金なんかもいっぱい取られる。」

「そりゃしょうがないでしょ。」

「そこで問題になるのは敵さんの体質だ。」

「あ、暴動が起きても責任取らない・・・。」

「特に北京城内には外国公館がいっぱいあった。」

「北京政府は、外国公館をちゃんと保護しなくちゃならないのに・・・。」

「そうだ。下手すりゃ、今後も暴動側と一緒になって攻撃してくるかも判らん。なんせやつらの流儀はいっつも強盗強姦殺人ばかりだから、相手が外国の大使夫妻だろうが女中だろうが無残な目に会わされちゃうんだ。」

「あ、それで・・・。」

「うん、簡単に言やあ、列強は中国国内に駐屯とか演習とかの権利を条約を以て確保したんだ。国と国とが正式に結んだ約束ごとだよな。」

「なるほど。」

「盧溝橋事件にしたってだよ、合法的にそこにいる日本軍が一方的に射撃を受けたんだ。その場合、どうすりゃいいんだよ。」

「普通誰でも反撃しますよねえ。」

「ところがそんときの日本側はかなり抑制的な対応をしてる。まったく撃ち返さなかったわけじゃないがな。」

「そうなんですか。」

「そうだ、こちらから停戦交渉を持ちかけて、しかも停戦協定までいったんだ。まあ、結局は全面衝突になっちゃうけどな。」

「・・・。」

「だからな、この上海事変も日本側から見たら、一方的に喧嘩を吹っ掛けられたことになるし、少なくとも敵さんの一方的な侵略行為に見えるんだ。」

「なるほど。」

「さ、それでどうするよ。」

「え。」

「だからよ、上海で、こっちは一方的に不利な状況で、べらぼうな軍事攻勢を受けつつあるわけだ。そう言う場合おめえが日本の総責任者だったらどうすんだって聞いてんだ。」

「そうなると、救援隊を送るしかありませんよね。」

「そうだろう。そこで上陸した日本の救援部隊が十倍近い敵の大軍を押し返して、ようやく反攻に転ずることになる。このときの苛烈な塹壕戦で日本軍が発揮した無類の強さが語り草になってるくらいだ。」

「あ、敵は充分に戦備を整えて待ち構えてたわけですよね。」

「そうだ、敵さんとしちゃあ最初っからそれが作戦なんだからな。だが、それほどの敵陣を少数の我が軍が見事にぶち抜いちゃう。」

「ほう。」

「日本軍の強猛さには世界がびっくらこいたんだが、情け無えことに敵はいつもの潰走だ。」

「へええ。」

「こっちとしちゃあこれほどの攻撃を受けたんだし、徹底的に叩いとかんと、戦線を立て直して直ぐに反攻して来るに決まってるから、当然猛烈な追撃戦に移ることになる。」

「あ、その延長が南京戦に繋がるんですか。」

「うん、当時の敵の首都は三百キロ北方の南京だ。」

「はい。」

「敵の総本部も当然その南京にある。」

「・・・。」

「日本軍は途中連戦連勝で進撃してやがて南京に迫るんだが、敵は上海からずっとボロ負け続きだから、当然大量の損害を出しながら撤退に次ぐ撤退だ。」

「戦争ですよねえ。」

「そんときの敵さんが、べらぼうな戦傷兵を必死に収容しながら撤退を続けたことを思うべしだ。足腰の立たねえ戦傷兵やなんかが大勢南京にまで運ばれたことになりゃしねえか。」

「そうでしょうねえ。」

「もうじき日本軍が破竹の勢いでやってくると知った南京の敵さんは、例の通りの作戦だわ。」

「あ、お得意の焦土作戦・・・。」

「そうだ、敵さんは南京城外はるか数十キロに至るまで焼き払ったんだ。焼き払われた被害者は全て自国の民ばかりだ。」

「もうじきやってくる日本軍を困らせるためですよね。」

「日本軍に利用されるくらいならと言って、自国の民に対して略奪暴行の限りを尽くして、その辺一帯にはもう何も無い状態にしたんだ。これもいつものことで珍しくも無え話だが、とにかくあとから日本軍がやって来ても見渡す限りの焼け野原が狙い目だ。」

「確か、南京は十二月でしたっけ。」

「そうだ、第二次上海事変の勃発から数えりゃ四ヶ月経ってて、間違い無く真冬だな。」

「一面の枯れ草なんて相当燃えやすかったでしょうね。」

「その上、敵さんはどさくさに紛れて、常に大量に自国民を虐殺しちゃうことで有名だわ。」

「あ、あの一帯じゃ今でも大量に人骨が出て来るって言いますね。」

「それに南京城内にも、瀕死の状態で運び込まれた傷病兵がごまんといた筈だ。」

「日本軍が迫るとえらいさんたちはみんな逃げちゃったって言いますから、瀕死の傷病兵なんかどうなっちゃったんでしょう。」

「言うまでもねえだろう。何せ残された守備隊の総司令官まで逃げちゃったくらいだ。」

「へええ、そうなんですか。」

「それにな。一番ヤバいことが別にあるんだよ。」

「え。」

「敵さんには変わったシステムがあったんだ。」

「なんすか、それ。」

「言わば督戦隊とでも言うべきしろものだ。」

「え。」

「南京戦の攻防の局面を想像してみろ。」

「ええと、えらいさんたちがみんな逃げちゃってて、鬼のような日本軍が攻めて来てるんですよねえ。」

「そうだ。なんせ敵さんはいつも通りの負け戦だから士気なんか揚がりようが無えだろうし、守ってるのは城とは言っても中世の城壁だよ。」

「・・・。」

「日本軍がやってくると早速城外の防衛戦が始まるんだが、その戦闘で浮き足立って城内に逃げ込もうとする連中が大量に出た。それを城内から味方が撃つ。機関銃まで使ってな。」

「げっ。」

「まあ、戦争だからな、どっちにしても死屍累々だ。」

「・・・・。」

「さあ、そうやって見回してみてだなあ、それでも南京戦を日本の一方的な侵略だって言い張る気か。」

「いえ・・・・。」

「どうなんだよ。」

「今は、思いません。」

「ところで、この南京だがなあ、昔「天京」と呼ばれてたことを知ってるか。」

アルコールのまわったその口調はいよいよ滑らかだ。

「あ。」

「日本で言やあ、幕末の頃の話だが、その頃、その天京(南京)に都(みやこ)を構える皇帝が北京政府から攻撃されて、その政権が滅んだ。時まさに明治維新の直前だな。」

「太平天国・・・。」

「そうだ、それだ。この南京戦から数えて概ね七十年くらい昔の話になるかな。」

「でも、天京(南京)政府は北京政府から見たら反乱軍だったんでしょ。」

「うん、勝った方から見たら、敵はたいてい反乱軍だ。ましてこのときの北京王朝は満洲(まんじゅ:女真)であって、漢民族から見ればその名もずばりの征服王朝だ。」

「あ、清王朝のことですね。」

「だから、この天京政権は見ようによっちゃ、満洲(まんじゅ)と言う異民族の圧政を嫌って立ち上げた革命政府と言う見方だって成り立つ。」

「そうですよね。」

「まあ、それ以前にモンゴル族と言う異民族に征服されて出来た王朝が、あの元寇(げんこう)で有名な「元王朝」だってことは習ったよな。」

「はい。ジンギスカン・・・・。」

「その『元』って言う征服王朝の都も同じ北京だ。」

「・・・。」

「その元王朝に対して反乱を企てた者もこれまた大勢いる。有名どころでは白蓮教徒の乱、又の名を紅巾の乱とも言うな。奇しくもこれが太平天国と同様に一種の宗教を根っこに持つんだ。但し、決定的に違ったのはこっちの紅巾の乱の方は北京政権に勝っちゃったことだ。」

「確か日本で言えば、室町初期だったですよね。」

「うん、紅巾側の一人で貧農出の朱元璋って人がこの南京を拠点に力を付け、勝ち運にも恵まれてモンゴル王朝の「元」を打ち破って、遠く北方へ追い散らしてこの南京で「明」を建国した。」

「勝てば王朝で、負ければ反乱軍ですねえ。」

「そんなのは当たりめえの話だが、要はこの南京付近には殊に膨大な人骨が眠ってるってことを言いたかったのさ。なにせ、太平天国のときだって、北京側が南京の市民に働いたとされる虐殺行為は歴史に残るほどのものだからな。」

くどいようだが、この太平天国にからむ大虐殺から問題の南京戦までには、僅か七十年ほどの年月(としつき)しか経っていないのである。

「へええ。」

「オレなんざ、南京だったら、その周辺から例え数百万の人骨が出たって聞いても驚きゃしねえ。」

「ほんとそれじゃ、あちこち堀繰(ほっく)り返してたら出て来ない方が不思議なくらいですよねえ。」

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  1. 2008/05/25(日) 15:38:07|
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