日本大好きじいさんの落書き帳

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自立国家の建設 062

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さて、いかにも余談が過ぎたようだ。

内務省最上階でのタイラーと秋元京子の会話に話題を戻すことにしよう。

なお本稿では、既に日本海において竹島騒動が勃発し、韓国側から日韓断交と言う暴挙までなされてしまっている場面だ。

「しかし、冷静になって考えると、今までの日本はそうやってカネを払い続けて来たんだよなあ。普通の国なら考えられないことだよ、これは。」

「それより、ソウルも大邱も光州も、そこいらじゅうすごい騒ぎになっちゃってるみたいだわ。」

韓国は国中が反日(反政府)の旗を掲げる大群衆で溢れ、最早、手がつけられない状態だと言う。

何せ青瓦台は、この状況下で日本海からの撤収命令を発してしまったため、事実上それは竹島の放棄を意味することになってしまった。

なにぶんにも、韓国から見た「竹島」は、その反日思想の象徴的存在にまでなってしまっており、自然その撤収命令は、取りも直さず日本に対する屈服宣言だと受け取られかねず、一般大衆が納得するわけも無い。

青瓦台は、その求心力を回復するためには、対日姿勢を一層強めて見せるほかに選択肢を失ってしまった上、この状況下で政権を失えば、現政権の主要メンバーなどは生命の危険さえあると言う。

「まるで実況中継を聞いてるみたいだな。」

「うふふっ。」

「米軍基地の様子はどうなんだろ?」

「それは、ご自分で直接お聞きになった方がよろしいんじゃございません?」

京子はわざとばか丁寧な言いまわしをしながら顔中で笑っている。

「それもそうだな。」

「こうなると、国連軍さまの責任は重大ね。まず各国公館の警護をしてもらわなくちゃ。」

「また、皮肉を言う。」

さも偉そうに国連軍の看板を掲げてはいるが、実質的には明らかに「米軍」そのものなのだ。

「だって、名目だけだろうが何だろうが、今韓国に駐留してるのは国連軍なんでしょ。そしたら当然じゃないの。」

「それどころじゃないかも知れないな。こりゃ思ったより深刻だよ。」

事態は、タイラー(ワシントン)の予想をはるかに超えて進捗しつつあると言って良い。

「日本にとっては、前から深刻だったのよ。いまさら何よ。」

「う・・・。」

「ちゃんと国連軍としての義務を果たしなさいよね。」

「しかし、あの国は一旦こうなると、自分たちで殺し合いを始めちゃうからなあ。」

「(韓国)軍には、かなりの近代兵器を持たせてるわよね。」

「うん、そうなんだ。」

「また、無力な民間人が国軍に殺されちゃうのかしら。」

いずれの国であれ、国軍の使命は、その国民の生命財産を守ることを第一義としなければならない筈だが、動乱の際には、韓国軍自らが自国民を大量に殺してしまう構図が常態化してしまっている。

「しかし、もうそろそろ外敵が攻めて来たんじゃないってことくらい判りそうなものなのになあ。」

「無理よ。頭の中では立派に敵と闘ってるつもりなんだから。」

「こうなると、わたしも新たな訓令を仰がなくちゃならんようだ。」

日米安保条約も破棄されたわけでもなく、まして日本の背後には最強の秋津州軍が控えていることを思えば、韓国単独での対日宣戦布告など有り得べきことでは無いのだが、万が一、青瓦台が狂気のあまり対日宣戦布告を行えば、その時点で米韓連合軍全体の指揮権が米軍側に移るのである。

そうなれば、「理論上」日米が直接衝突することになってしまうのだ。

「私の方は、(陛下)ご夫妻がお目覚めになるまでなら、時間空いてるから、出直して来てもいいわよ。」

「やっぱり、お妃さまもこっちにおいででしたか。」

日本のマスコミ報道によると、いよいよ今日こそは、そのお妃さまがその私有地である「竹島」に、ピクニックにお出ましになる予定になっていた筈だ。

「もう十二時過ぎたから、日曜日ですしね。」

学校はお休みだ。

「そうか、じゃ、お言葉に甘えて出直してくることにするよ。」

こうしてタイラーは、一旦は帰って行ったのだが、当然、本国とのやり取りを重ね新たな訓令を受領した上で、もう一度引き返してくるに違いない。

また、この間ソウルや釜山、或いは済州島の在韓日本公館の全てと東京とのあいだには、海都を中継点とした独自の通信回路が成立している上、現地のレーダー網には全く捕捉されること無く、さまざまなタイプの「空中浮遊物」が、自在に往来するまでになっている。

その「空中浮遊物」で出国してくるのは、主として現地に取り残された在留日本人であり、各地の公館に避難していた人たちも間も無く全員の帰国が確認される見通しだと言う。


米国ワシントン時間二日の正午(日本時間三日午前零二時零分)、合衆国国務長官の緊急記者会見が行われ、「合衆国は米日同盟を堅持し得ることを強く希望する。」旨のステートメントが世界に向けて発信された。

なお、その後の質疑において「米日同盟を堅持するためのいかなる障害も、我が合衆国は断固として排除する用意がある。」として、そのスタンスが、あくまで米日同盟の堅持にあることを強く滲ませるに至った。

砕いて言えば、万一日韓両国が衝突して二者択一を迫られた場合でも、合衆国にとっては日本の方が大切なのだとわざわざ宣言していることになり、同時に、一朝ことあるときには米韓同盟が軽々と破棄され、なおかつ米日同盟を根拠として韓国と闘うと言う政策決定がなされたとも言えよう。

これも、ワシントンにとって、日秋連合の手前、早々と得点を稼いでおくことが最重要課題となっていたことの表れでもあったろうが、のちになってメディアが嗅ぎ付けた情報によると、大統領のマシーンの中では、この場合の「親日宣言は一刻を争う」と叫ぶ者が圧倒的だったと言う。

旗幟を明らかにせぬまま、いたずらに時を過ごせば、日秋両国から同時に敵対行為とみなされてしまうとして、必要以上に慌てふためき、かつ恐怖したと言うのである。

韓国軍の狂騒がこのまま一層エスカレートして行き、米軍がそれを傍観し続ければ、米韓軍を公式に敵軍と見なすことも出来るとして、「そうなったら最後、魔王は間髪を入れず攻撃してくるつもりなんだ」と叫んだ者までいたらしい。

現実の日本列島は、その陸海空の全てに圧倒的優位性を保った米軍が駐屯しており、ことが単純に運ぶような環境には無いにしても、秋露戦の際の北方領土の例にもある通り、秋津州軍は日本列島の米軍でさえ一瞬で殲滅してしまうだろうと言う者もいたらしいが、過去において、叩くべきはあらゆる機会を捉えて叩いてきた米国らしい発想ではあっただろう。


さて、京子の前には、再びタイラーが戻って来ていた。

昂然と眉を上げながら席に着く。

「だいぶ、元気が出たみたいね。」

「うん、ワシントンの発表、聞いてくれただろ。」

無論、つい今しがたの米国務長官の「親日協調」宣言のことだ。

「一応、聞いたわよ。」

「何だい、あんまり歓迎されて無いみたいだなあ。」

「そんなに人の顔色ばかり読んでると、また胃痛がひどくなっちゃうわよ。」

「いや、もうひと踏ん張りしないと世界が破滅してしまうかも知れないからな。」

「その意気よ。みんながその気で頑張ることが大切よね。」

「また、皮肉かよ。」

「もっと、素直になりなさいよ。」

「うん、判った。それにしても、このあとのことはどう始末したらいいんだい。ずばり、意見を聞かせてくれよ。」

「いつも言ってるでしょ。こちらからお願いすることは何も無いって。」

「そうか、いつも通り、こっちで勝手に察して、勝手に実行しろって言うんだな。」

「うふっ。」

「うーん、次はどうするかなあ。」

「でも、あんな発表なんかして、てっきり青瓦台は怒り狂った振りをして見せるかと思ったんだけど、何だか大人しくなっちゃったみたいね。」

「いっそ、対米断交でもやらかしてくれれば始末が早いんだが、ちょっと当てが外れちゃったみたいだ。」

合衆国にとって、北方からの脅威に相対する必要など既に過去のものとなっている今、韓国の方から断交してくれれば、かなりの部分でフリーハンドを得ることが出来る。

もっとも、それもこれもこれからは全て日秋連合の意向によるのである。

「ま、とてもそこまでの度胸は無いでしょ。」

「同感だな。あの国は、いつも一番強そうなボスを選んでは、必死になって引っ付いてきたからなあ。」

「引っ付いてたボス(米)が、チャンピオンベルトを取られちゃったんですものねえ。」

「しかも、新しいボスが現れると、それまでのボスに対しては手の平を返したように居丈高な態度をとるヤツらだからな。」

「うふ。」

「以前は強いと思って従ってきたボスが、ボスの座から転落すると途端に百八十度態度を変えて、今度は徹底的に追い落としを図ろうとする。」

「あの国が相手じゃ、あなたの方も大変そうね。」

「うん。とにかく、うっかりボスの座から下りたりすると、又直ぐに勘違いして、合衆国を子分にしたつもりになっちゃうかも知れないからな。」

「そして、勘違いに気付こうとしない。」

「こと、あの国に対しては頭ごなしに命令してやった方が、結局良い結果を生むと思うな。」

「うふっ。」

「ちょっとでも弱気なところを見せちゃうと、途端に勘違いして威張り出すからな。それにその威張り方も半端じゃないんだ。」

「なかなか本質をついてるわね。」

「(日本政府は)日本海における排他的管轄権の宣言の用意は出来てるのかねえ。」

「その前にすることがあるでしょ。」

現実の日本政府は外交使節団を全て引き上げる前に、なによりも在留邦人の帰国の手配に全力を傾けており、特段のステートメントを発することは無い。

「え?」

「不法入国の阻止よ。」

「あ、そうだね。朝鮮戦争の時みたいに何万人も押し寄せてくるかも知れないからな。」

「今度は、もう一桁、上を行くかも知れないわね。」

「それに日本の国内に巣食ってる、ジンケンハとか言う連中が必死になって引き込むんだろうな。しかし、こいつ等、何一つ後始末はしないヤツ等なんだから全く始末に困るよな。」

「ジンケンでご飯食べてる人たちのことね。」

「うん、ちょっと見には、いかにも正義の味方みたいに見せるのが、とても上手な人たちのことさ。」

「世論も不法入国者たちを気の毒だ、気の毒だとは言うけど、それに関わるコストのことまではちっとも考えない人が多いから。」

「きっと、総理大臣が自腹切ってやってるとでも思ってるんだろう。」

「こんなに借金しちゃってるのにねえ。」

「日本人は自分たちが借金まみれだってこと、ほんと実感が無いんだよな。」

「だからまた、不法入国者を可哀そうだ、可哀そうだって言うわよね、きっと。」

「マスコミが一斉に言うだろ。」

「これだから、どうしようもないのよ。」

「じゃ、日本海にオイルフェンスでも張るかね?」

オイルフェンスと言っても、無論、秋津州軍の兵士やD二などを特殊な通信回路で繋いだ強力極まりない防衛ラインのことだ。

「うふふっ。」

「あ、もう張ったかな?」

「陛下の手持ちのオイルフェンスは、それこそ無限に近いほどのものだから、一万キロや二万キロぐらいあっと言う間に敷設完了よ。」

普通では一切見えないが、既に、日本海も東シナ海も縦横に配備を完了し、玄界灘などは殊に手厚く手当てがなされている。

本来限りあるリソースは、最も効率の良い局面において「集中的」に投入されなければならない筈なのだが、秋津州の有するリソースは限り無く膨大であるが故に、こう言う贅沢な投入をも可能とする。

「そうだと思ったよ。」

「もう日韓漁業協定も過去の遺物になっちゃったんだから、鬱陵島と竹島の真ん中を境界にしたつもりで張り終わったわ。」

「じゃ、小船だろうと筏だろうと、全部追い返しちゃうんだな。」

「追い返すんじゃなくて、物理的に押し戻すのよ。」

海中で膨大な実働部隊が活躍して、押し寄せる不審船は全て押し戻してしまう。

「ほう、徹底してるな。」

「いちいち正規の臨検なんて、やってるひまなんか無いもの、押し戻すしか無いじゃないの。」

付近一帯の空中に配備された膨大なG四たちは、それこそ蟻一匹見逃すことは無い。

正規の臨検こそ出来ないが、このG四たちが勝手にチェックする筈で、これについての日本側との打ち合わせなどは、既に一年も前に済んでいるのだ。

「竹島付近の艦船は未だ暴れてるのかい?」

「最初の十五分くらいでお仕舞いだったみたいよ。」

「まあ、そんなもんかな。」

「あちらさんの後処理作業がひと段落ついたら、次はこっちの出番かしらね。」

「いつごろ、ひと段落着くのかねえ。」

「三日ぐらいは掛かるかも知れないわね。」

「あちらさんが救助やら何やら、どれだけ手際よく出来るか怪しいもんだな。」

「あれだけ混乱しちゃってるんだから、もうちょっと掛かるかも知れないわね。」

「一週間はみといた方がいいのかな。」

「どっちみち一旦こっちが動き出したら、竹島の陸上も海上もほんの数分で全部大掃除出来ちゃう筈だから、別に慌てることも無いけど。」

「ふうむ、数分かあ。でも、もうそのくらいじゃ驚かないことにするよ。」

「あ、そろそろ静かになったみたいよ。」

ミサイルなどは最初の数分で撃ち尽くしてしまった上、一般の弾薬も底を付いたらしい。

「ここまで撃ち合えば、たいがい弾も無くなるだろ。ところで無傷に近いのは残ってるのかい?」

「半分以上は沈んじゃったし、浮かんでるのも無傷どころか、みんな沈みかかってるわ。」

「と言うことは、全滅ってわけか。」

「まあ、そうでしょうね。」

「昔、バルティック艦隊が日本に向けて航海中、ちょっとした勘違いからパニックを起こして、イギリスの漁船団を散々に砲撃しまくって逃げちゃったことがあるが、今回の勘違いはちょっと桁が違うようだな。」

日露戦争の際に、実際に起きた出来事(ドッガーバンク事件)である。

「そうね、いくら闇夜でも普通の国の海軍なら、いまどきこんなパニックは起こさないでしょうしね。」

「世界の海戦史上、希に見る珍奇な事例として永遠に記録に残るだろうな。」

「あ、ヘリ搭載型の駆逐艦かなんかが着いたみたい。」

現場海域に新手の艦船が到着したようだ。

「きっと、黄海方面から廻ってきた第二艦隊の一部なんだろうね。」

「救助活動を始めたみたいだわ。」

「じゃ、やっと同士討ちだったってことに気付いたのか。」

「東島の怪我人とか遺体とかは、直ぐには搬出は無理そうね。」

「そりゃ海上からじゃ、難しいだろ。」

そこは、かなり険しい切り立った山の頂上なのだ。

おまけに、貴重な船着き場も完膚無きまでに粉砕してしまっていて、闇夜では満足に船泊りする場所さえ見当たらない筈だ。

広い範囲で立ちこめていた砲煙や、燃え上がる艦船の黒煙も既に大方薄れ始め、この「栄光」に満ちた日本海海戦も終わりを告げたようだ。

その後、韓国側の必死の救助作業が続けられる内、問題の三日の日暮れを迎え、それでもなお表面上は何事も起こらない。

とにかく、この三日の当日はおろか、その後も軍事的な衝突など起こる気配も無いのである。

しかし韓国側から見れば、「いつ何時、例の王妃の軍団が押し寄せて来ないとも限らない」と言う深刻な状況であることに変わりは無い。

このため韓国側は、極度の緊張感から開放されることの無いまま必死の作業を続けざるを得ず、まして、例のワシントン発表を受けて以来、その衝撃からも立ち直れないままなのだ。

万が一、ワシントンの意思に決定的に背くようなことが有れば、一国が、それこそ弊履の如く路傍に打ち捨てられてしまうことが、誰の目にも明らかになったからである。

米国の都合に適わないような政策の実行は、前にも増して許されなくなったことが明確になるばかりで、いかに哀願しようとワシントンの強硬姿勢は微動だにしない。

その上、一刻も早い治安の回復を強く要求してくるばかりだ。

このような過酷な環境下で、青瓦台はいたずらに遅疑逡巡を重ねてしまっている。

それは、そうだろう。

その国は、昨年のクライシス以降、IMFの引出し権はおろか借款枠ですらとうに消化済みなのだ。

統治能力すら失ってしまったと見られている以上、これ以上の借款などIMF理事会の承認を得られる筈も無い。

崩れ立った韓国経済の運命は最早絶望的であり、このことによって欧米資本の蒙る損失も決して小さなものでは無いのである。

過去数ヶ月の間、好むと好まざるとに拘わらず、韓国経済の建て直しは米国の主導のもとに押し進められて来ており、日秋両国から見放されたあとは、言わば、米国の裏判があってこそ、始めて成立し得る韓国経済であった筈なのだ。

そこに来て、この状況だ。

見方を変えれば、ワシントンの面目も大きく損なわれてしまったことになる。

青瓦台は、愚かにも自らの政権基盤が崩壊することのみを恐れ、見掛けだけは威勢の良い「対日断交」を、「断行」して見せたまでは良かった。

しかしながら、これをしも、具体的な目算があってのことでは無かったのだ。

一国の指導者が国家の安寧秩序よりも、自らの保身を優先させた結果に過ぎず、その後に来る更なる混乱により、肝心の「国家」は秩序回復への道筋から遠のくばかりだ。

問題の海域からの撤退命令が軍部からの反発を強めさせてしまった挙句、為政者の見せ掛けだけの高姿勢は、民衆の非難と怒りを益々増幅させるばかりで、その狼狽振りは最早言語に絶するほどのものであった。

当初(二日の午後)の時点で戒厳令を布告しようとして、首都防衛司令部からの猛反発を受けて、断念せざるを得なかったほどの混乱振りなのだ。

三日の朝には、全国民に向けて「外敵の攻撃などは一切無いことを明らかにし、平静を取り戻すよう」大統領メッセージが何度も発せられはしたが、当然全ての混乱が静まるほどの効果などある筈も無い。

各地で群集の一部が暴徒化して暴行略奪行為が頻発し、半ば無統制に行われる軍や警察の鎮圧行動が益々民衆を激高させてしまっている上、今では電力の供給までが不安定となり、地下鉄等一部交通機関の運行にも支障が出始めているようだ。

想えばそもそものことの発端は、韓国が秋津州に対して発した「領有宣言」にあった。

それは、他国の領土を勝手に自国領土とする宣言であり、その「他国」が強国であったことが明らかになるにつれ、もともと脆弱であった国家体制が、その後一年に亘って散々に揺り動かされ続けて来た。

そこに来て、又しても引き起こされた今次の騒乱である。

四日には富裕層はほとんど出国してしまい、外国人観光客の姿を見かけることもついぞ無くなった。

五日になると、一部の貧困層にとって食糧等生活物資の入手が困難となり、ウォンは全く通用しなくなってしまう見通しが見え始めて来ており、いずれその国は、はるかに時空の壁を越えて、日韓併合以前の悲惨な状態にまで、自ら戻ろうとしているのかも知れない。

少なくとも、近代自由貿易の循環構造に参加する資格は失われてしまったとする論調が、ごく一般的なものとなりつつあることだけは確かだ。

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  1. 2005/11/06(日) 02:49:46|
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